スピードの話①

10/24(月)

中2Sクラスの授業冒頭、私はホワイトボードに関数の問題を書きながら言いました。

「これは中3でもまだできなくて苦しんでいる人が多い問題なんだけどさ」

これから数学の授業は図形がメインになります。
でも、関数はやらないとすぐ忘れちゃうから毎回一問こうやってやらせます。

「大きくは2つ。点が動く系の問題と出会い系問題なんだけどさ…今回は出会い系ね」

生徒がクスクス笑う中、やっと問題を書き上げました。

「さあ、もうお馴染みだな。こっちから駅に向かう人と駅から来るこの人がばったり出会うのは何時でしょうかというやつ。さあ、シンキングタイムは5分!やってみよう!」

********************

5分後―

解説を5分で終えた後に、私は「ちょっと言いたいことがある」と全体に向けて言いました。

「シンキングタイム5分も短かったけど、今の解説も5分とかなり早口だったよね。なぜか。

それはこれのほかにもやらなきゃいけない問題がたくさんあるからだよ。

この中に―

さっきの説明が速くて理解できなかった人が何人かいるよね」

そう言って、該当するおっとり系女子何人かに目をやりました。私と目が合った人は気まずそうに苦笑い。

「その人たちに言いたい。

これだけパッパ、パッパとやるにはもう一つ理由があってさ。

それはお前たちが高校に進学した後のことだ。

あ、お前は南高校に行きたいと思ってるでしょ?」

さっき明らかについてこれなかった女子を見る。突然振られたその女子は戸惑っています。

「そんなペースじゃあ、南に行ったら苦労するぞ。あそこの宿題は膨大だ。今の高1女子の話じゃ、毎日3,4時間はやらないと終らないっていう話だぞ」

えっ!と目を剝いて驚く生徒たち。私は続けました。

「南だけじゃないぞ。宮一だってそうだ。数学に古文に国語、英語と週末に宿題がわんさか出されるの。ナンバースクールは大体そう。ゆっくりやってたら終らない。

なぜなら今の大学入試がそうだからね。

問題自体は決して難しくないんだけどさ…量がものすごいの。

だから今は難しいのを解いてみせる人より、処理能力に長けている人が点を取りやすいんだ。

あ、二華中あるだろ?あそこの校内テストもそうだぞ。
超難問が出るわけではないけどとにかく量がすごい。国語も英語もこの辺の中学校の問題量の2倍以上はあるかな。

さすが二華中だと思うよ。
だってさっきも言ったけど今の大学入試がそうだからね。質より量という…。

おそらく二華中はそこら辺を見越してあえて校内テストで時間攻めをしてるんだよ。いやたいしたもんだ」

私は一つ間を取ってから続けました。

「だからさ、ペースの遅い人はこれからのことを考えてそろそろ肉体改造とか意識改革をしていかないと。

よく個別指導の問い合せで『自分のペースでじっくり問題を解きたいから』というのがあるけどさ、あれはどうなんだろうな」
(つづく)

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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