タメになるホラー話⑥「道具をそろえる」

「いや~今日も暑い中やっとるね~!ご苦労ご苦労!」

「先生!僕、昨日ゲームしまったんです!流されないように頑張ります!」

「ほう!一番伸びるのは素直な子。お前はいいね。・・・んん?こ、これはっ!」

「へ?どうしたんですか?」

「ま、まずい、ヤバい!は・・・早く!早くそのシャープペンにキャップをかぶせるんだ!」

「え~?これが何か・・・?」

「お、お前・・・死ぬぞっ!早くしろっ!あいつのようになりたくなかったら早くっ!」

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タメになるホラー話
第6話「辺 恵須(ぺん けいす)」


「辺さん、本当に入るんだね、この禁断の家に・・・」

「はい、覚悟はできています。私、どうしても偏差値上げたいんです!」

「そりゃあ、前も言ったようにこの精神と時の家に入って丸一日勉強すれば偏差値はたちまちのうちに20上がる。だが・・・」

「だが・・・なんですか?私には時間がないの!」

「勉強の姿勢がなってないものはこの家から生きて出ることはかなわぬのだ・・・。過去に何人もそれでやられている・・・」

「私は勉強に対してきちんと心構えが出来ています!バカにしないでください!」

「これ以上言っても無駄か。
でもいいか!ケアレスミスって言っちゃダメだぞ!『無理』とか『できない』も禁句だ!分かったな!」

(翌日)*************

「ハア、ハア、先生、ちょっともう少しゆっくり走って!恵須はしっかりしています。大丈夫ですよ!」

「ダメだ、急げ!オレとしたことが・・・」

「どうしたんですか?何か気になることでも・・・」

「ああ、昨日ちらっと見たあのペンケースの中・・・ヤバい。気になることが3つある。親友のお前は気づかなかったか?」

「3つ?何がですか?」

「一つは鉛筆だ。短く、先の丸い物しか入ってなかった。あいつはシャープペンより鉛筆の方が書きやすいと言っていたが・・・だったら長いものを使い、先端は常にとがらせてないといけない

「確かに・・・。ほかには?」

消しゴムがなかった。さらにシャープペンの頭のキャップが取れて、黒くなった消しゴムが顔を出していた。おそらくそこをよく使うんだろうが・・・あそこは使っちゃダメだ!」

「どうしてですか?」

「あんなのでは力が入らないだろう?言語同断さ」

「なるほど・・・ほかには?」

赤ペンがなかった。赤のボールペン。だから、あいつはマル付けとか要点を書き込むときに蛍光マーカーでするかもしれない。でもそれは絶対にやってはいけないんだ」

「確かに・・・光って見えないし・・・なんかテキトーですよね。・・・とすると恵須は・・・あっ!あの人だかりは!」

「ちょっとすいません、よけてください!あっ!・・・ぺ・・・辺さん・・・」

「こ・・・これは・・・部屋から出ようとしたときに家にやられたんですね・・・背中から・・・」

「やはり・・・この家の怒りに触れてしまったか・・・」

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「えっ?えっ?えーーっ!辺さんは?どうなったんですか?」

「背中に3本の矢が刺さっていた。
でもよく見たら・・・
それは、先の丸い短い鉛筆・・・ピンクの蛍光ペン・・・キャップの取れたシャープペンだった・・・」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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