中2への対応③

<前回の続き>

(しっかし・・・あいつもダメ、この人もダメ・・・
100点がなかなかいないのはどうしてだ?)

マルつけしながら何気なくふと教室を見渡したそのとき、

95点だった!と言って目を細めている女子の顔が目に入りました。

(ふう~・・・やっぱりこれが原因か・・・)

CIMG1035.jpg

私は次の答案返却時、一段ギアを上げました。

「はい、○○!」

呼ばれた男子はドキドキ顔で前へ。

「はいこれ。97点」

答案を受け取った男子はさっきまでの不安顔から一転、緊張が消え、徐々に喜びの表情に。

周りからは、おお!とかスゲー…とか聞こえてきます。

私は男子の目を見てすかさず言いました。
「残念だったな」

すると答案をもらった男子をはじめ、周りの生徒たちもえっ?と一瞬耳を疑うしぐさ。

私は表情を変えずに冷静に続けました。

「ん?いや、97点とは残念だったなと言っただけだが。
はい、次!○○来て!」

クラスがキョトンとしている中、次の男子が前へ。

「はい、お前は95点。う~ん・・・低すぎるなこれは」

それを聞いて私の目の前に座る陽気な男子がええー!と一言。

「ん?何がおかしい?」
「え・・・いや・・・」

「97や95は高得点だとでも?」
「あ・・・え・・・」

「お前、95もらってうれしいか?オレはヤダね。

オレが中2のころ、学校のテストで数学95点をもらったらね…それはそれは…

周りは、何点だった?95?スゲー!天才!なんて言ってるけど、オレは心の中でガッカリ・・・絶望でいっぱいさ。

その日、とぼとぼと家に帰ったあとは、部屋にまっすぐ向かってね、

電気もつけずに暗い部屋の中でポツンと体育座り。3時間ぐらいは過ごすかな。

下からご飯だよ、降りてきなさいという声が聞こえるけど、立てない立てない。

このあとオレはどうやって生きて行ったらいいんだろう・・・こんなに惨めならいっそのこと・・・といって机にあったコンパスを手に取り・・・」

そう言って私が心臓に握りこぶしをコツンとやるとクラスは大爆笑。

「とまあこれはオーバーだけどさ(笑)

それにしてもお前たちは悔しくないの?

聞くけど、今回90点台の人たちでさ、
純粋にどこかわからなくてミスした人いる?いないでしょ!

やり方は知ってるのに、符号ミスとかそういうつまらないことで落としてるんだよね。

当然取ってしかるべき100点を逃してるんだからさ、もっと落ち込まないと!

95で喜んでたり、凡ミスだったと言ってるうちは100点は取れないぞ!」

ふぅー・・・これからこのメンバーと1年間・・・。

英数を教えるだけじゃなく、心の持ちようを伝えていかないとな・・・。

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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