感情で動く女子

午後5時、中3女子2人が職員スペースにいる私のところに現れて、「先生、これの解答作って!」と、聖和の過去問をポイッとよこしました。

「なんで?俺がそんなにヒマそうに見える?」
「うん、ヒマでしょ」

「あの~メッチャ忙しいんですけど…」
「ねえお願い!これの解答ないの!」

そう言って無理やり押し付けて笑いながら去る二人。はぁ…あいつら。。。

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その後、解答を作って持って行くと、
一人がマル付けしながら今度は英語もやってと言ってきました。

「はあ?次々さ~…そんなにヒマじゃないんだって!」
「お願いっ!」

「これから中2の学年末プリントを作らなきゃいけないんだよ」

私が困った顔でこう言うと、女子はさっきまでの茶目っ気あるお願いポーズから一転、手のひらを返したように冷たい態度を取りました。

「なんで?じゃあそのカメラは?」

「ああ、これはブログも書かないとと思って…」

「ふ~ん、そうやってさ、営業ばっかり。
生徒のことなんか全然思ってないんだ」

「お…お前ねぇ…」

さっき、私が時間をかけて数学の答えを作った恩などどこ吹く風。

生徒のことを「全然」思ってないと言ってのけるその図太さはいったいどこから来るんだろう。

女子のあまりの豹変ぶりにタジタジしながらその場を去ると、角を曲がってすぐのところに模試の成績表をじっと眺める男子がいました。

「何を考えてるの?」
言葉をかけつつその成績表を覗き込むと、第一希望の名取北を軽々超えた偏差値が載っています。

「志望校、もっと上にしたら?」
私の言葉に男子は「僕もそうしようと思っているんですが…」

「これなら三桜でも受かるよ」
「う~ん、でも女子多いですよね」
「そうだっけ?最近は男子も増えてきたはずだけど…」

すぐに壁に掲示している資料見ると、
志願者の欄に、男子50人、女子330人とあります。

「あら~…確かに女子多いわ…」
「ですよね…」
「でも女子が多い方が楽しいだろ」

男子校出身の自分からすると、高校3年間をあのむさ苦しさの中で過ごすより女子がいた方がよほどいい。

そういう思いでポロッと本音を言うと、角の向こうからさっきの女子二人の話す声が聞こえてきました。
「聞こえた?女子が多い方がいいだって」
「や~キモ~イ」

「くっそ~あいつら…」
歯ぎしりして男子の方を向くと、彼は私に同情の視線を送りポツリとつぶやきました。

「女子は…怖いです…」

「うん…その気持ち…よくわかるよ…」

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CIMG0504.jpg

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一周して女子二人の近くに戻って来ると、さっきまでキモイと笑っていた女子が私を見つけて慌てた様子で「先生、先生!」と手招きしました。

「どうしたの?」

「ヤバい!マル付けしたら15問中7個しか当たってないの!」
「ふ~ん」

「ヤバいって!ああ…落ちる~…」
「大丈夫だよ」

「7個しか当たってないんだよ?落ちるって!ああ~どうしよ…」
「私立はそんなもんだよ。この問題、なかなか難しいし」

「ああ落ちる~!ヤバいあたし!どうしよ…ああ落ちる~!」

そう言って過去問を手に、両足をばたつかせる様を見て思いました。

ふぅ…さっきまでは結構余裕があったのに…

ちょっと過去問を解いたらこの変わりようだからなぁ…

偏差値60近くで聖和に落ちることは絶対にないのに…困ったもんだ。。。

明日(1/26)は私立A日程の入試前日。

みんなのメンタルケアをしないとな…

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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