夢見る乙女

<前回の続き>

「今日はもう終わり!また次の授業でやるから!」

と言って教室を出た夜11時少し前、

さっきから窓越しに室内を観察していたほかのクラスの中3女子2人が私に言いました。

「先生、さっきからずっと何してたの?」

「ああ、あれは宮城の前期入試の問題でね、あいつら、もう一問、もう一問ってオレを離さないんだよ。モテる男はつらいな」

笑いながらそう言うと、2人はふ~んと笑って、話は先日の期末テストへ。

合計得点を聞くと一人が425点と言うので、私は思いっきりほめました。
「すごいじゃないか!」
「フフフ」

「じゃあ、そろそろ特進クラスに来る?」
「え~無理!だってみんな超頭いいもん!」

「そんなことないよ、あそこで自習している○○は確か今回の期末は410点台だぞ。お前の方が上だ」

そう言って向こうの席で一心不乱に国語を解いている男子を指さすと、女子は「ええ~っ」と叫んで言いました。
「あいつ、そんななの?」

「そうだよ。あっちで自習している××もそう。あいつは確か400もいってないんじゃないかな」
「ウソ?!なんで?・・・じゃあ、なんで特進なの?」

「それはね」
私は少し笑って答えました。
「○○は、校内テストはヘボいけど、偏差値が高いんだ」
「えっ?いくつあるの?」

「あいつはこないだの11月模試で66まで来た」
「え~っ!そんなに高いの?あたし、56」

「そうか、でも頑張ってるじゃないか」
「××は?」

覚えてなかったので、帰り支度をしている××をお~いと呼んで尋ねると、「この前は57です」との返答。

「あいつも夏に来たときは50そこそこだったのに・・・この3カ月、よく頑張ってるよ」

男子の方を眺めながら話すと、女子は目を丸くして言いました。

「ねえ、なんであの人たちはそんなに取れるの?」

「そりゃあ特進クラスは、模試とか実力テストに出るような応用問題とか長文読解ばかり解いてきたからね」
「私もそっちがいい!偏差値もっと取りたい」

「うん、これからだ、がんばれよ。
ただ、あいつらは校内試験前でもまったく関係なく長文読解とかテストには出っこない難問に取り組んできたからね。その積もった経験は大きいよ。校内テストが低いのはちょっとアレだけど…(笑)

それに、応用ばかりで基本はやらないわけじゃないよ。
それは全部宿題になるの。
だから宿題はかなり多い。やれる?」

「いや、無理…(笑)」

「それにあいつらは勉強を楽しんでいるからね。
こんな時間までオレがやらせたんじゃないよ。
頼まれたからやったんだ」

私がこう言うと女子らは、勉強が楽しい?意味わかんない!全然楽しくない!ああ頭よくなりたい!と次々言葉を発し、

いいなあ、頭いい人って・・・、
頭の中だけでいいから変わってほしい・・・
とつぶやきました。

でた~(笑)久々に聞いたよその言葉!
それ言われると頭にくるんだよなあ。

「頭の中だけ」とはなんだ、この爽やかなルックスと引き締まった肉体はいらないのかって(笑)

「ハハハ!いや~面白い!
とにかくさ、お前は校内テストであいつらに勝ってんだ。
十分に頭のいいうちの一人だよ。
自身を持って受験勉強がんばりな!」

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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