試験直前②

自習を見回っていると女子のひそひそ話が聞こえてきました。

「どうせ、『いま僕はこんなに教えてます!』みたく載せるんだよ」
「全然教えてないのにね、サイテー」

「最低だと?最高のオレに向かってよくも…」と、言いたい放題の女子らに急遽始まった即席授業。

ああ…やることがあったのに…これで今日も午前様確定だな。

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今回の一中のテスト範囲は、人権、国会、内閣、裁判所、地方自治と幅広い。

「いろいろあるけど、これは絶対にテストに出るから覚えろよ!」

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午後6時48分。
特進も標準も個別もいる中、中3の授業開始2分前にようやく全範囲を教え終わる。

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どうだいこの解説は。ムチャクチャためになったろう、と聴衆を見渡すも拍手もありがとうも大変よく分かりましたの声もなく直ちに解散する生徒たち。フフ…やり切れぬ…

その後、私は中3特進の授業へ。
このクラスは校内試験に向けた授業はあまりやりません。前回に引き続き、宮城県の前期入試の数学解説を。

「しっかし、前期の図形は難しいね。どうしてだと思う?
ほかでは差がつかないからだよ。

内申点はみんな条件をクリアしてるんだからそれほど差がない。

英語?上位高を受ける人で英語で困っているやつなんているのかね。いや、いない。

だから数学だ。これを難しくして受験者を落としたいの。

この図形、1番は全員解ける。
問題は2番、3番の証明と面積比でね。

ここが解けたらデカいし、解けなかったらほかで勝負するしかないんだけど…ここは是非頭を使って考えてもらいたいね」

******************

そう言って20分が経過。

手が止まってきたのを見計らって第一の遠いヒントを出す。

その5分後、第二のヒントを出す。

一人、二人…正解にこぎつける者が現れるも、やはり初見で解けた者はいないようだ。

クラスを見渡す。
ああ、あいつは今にも泣きだしそうな表情だな・・・。どれ、解説をやるか。

長い解説を終える。
さあ、類題をやってみよう。
似たような図を描き、数字も変えて即興問題を作る。
ここですぐに問題を作り、回答も即座に提示できるのがほかの塾にはない強み。

問題を書いた途端、男子は水を得た魚のように夢中になる。

一方、女子の多くは手が止まる。
どうも、さっきの解説に合点がいかないようだ。

「さっきの説明…分かんなかったかな?
ちょっと難しいからね(笑)…じゃあもう一回説明するよ」

できるだけプライドを傷つけないように優しく言うも、笑顔がぎこちないことは自分が一番よく分かる。

ということで、二度目の解説。
そうしているうちにさっきの類題を解いて手を挙げる男子。

一方、私はまだ答えができてない。
手元ですぐに計算し、できた答えを持って男子のもとへ。

はい、ダメー。
その後全体解説。
「よってこの面積比の答えは75:46だ」というとあちこちからため息。

そうして、よし、次だ!

はい、次…

じゃあ次は少し簡単にしよう…

と、この日は面積比のオンパレード。

ふう~…ほかに何もできなかった…今日は一部の生徒には苦痛だったろうなあ…。

(つづく)

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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