暗記のしかた

先週の土曜日、

白百合高校に通う高3女子は、化学の教科書と問題集を広げてポイントをノートに整理していました。

私がそばに近寄るとふぅ~っとため息を一つついて、

「先生、化学はどうすれば覚えられますかね…」と一言。

「無機化学は細かいからな~…ここの暗記は苦労するよな」

「はい…。ほかはできるんですがここがどうしても覚えられなくて…」

そう言ってガックリ肩を落とします。

(ふ~む・・・ここは一つ教えといてやらないといけないな・・・)

私はその向かいに腰かけ、紙に次の内容を書きました。

*****************

Lv.4 見続ける仕組みを作る
    ↑
Lv.3 何度も見続ける
    ↑
Lv.2 教科書や参考書を読み、
    ポイントをまとめる
    ↑
Lv.1 問題集を解く
    ↑
Lv.0 何もやらない

*****************

私は、書いたものを女子が見えるように反対にしてから説明を始めました。

「まず、一番下の何もしない人、これは論外。

次に、勉強しよう!と思ったら、多くの人がやるのが、『問題集を解く』ってやつ。

あなたもこれまでたくさん解いてきたよね。

でもまあ100人いたら80人はそこで終わってしまうんだけどさ、

あなたはそこで終わっていないところがさすがだ。

問題をやって、ここが全然理解できてない!ってところをそうやってノートにまとめてるもんね」

すると女子は私の話を遮るように言いました。

「でも、これを書いても全然覚えられませんっ」

「ふん、そりゃそうだよ。
書いただけで覚えられたら苦労はないよ。

だからこのレベル3なの。

書いたものはね・・・
『こまめに見続けなきゃならない』んだ。

だからオレは先週、シス単(単語帳)を持ってくるのを忘れた男子にこう言ったんだ。

『お前、ホントに受験生か?
高3だったら、英単語帳はパンツより大事だろ』って。

つまり常に肌身離さず持ってろってこと。

電車を待っているときとか車中のとき、

人と待ち合わせしている間、食事している間、

とにかくスキマ時間があったらすぐカバンから取り出して見続けないとね。

東進の安河内先生の本にこうあった。
ラーメン屋でラーメンだけ食ってるやつの気がしれないとね。

意味わかる?
左手が空いてるだろってこと。

先生も右で食ってる間、左で単語帳開いてるらしいけど、そういう感覚は大事だよね。

オレも昔、友達とフォーラス前で待ち合わせをしているときね、友達が来るまでの数分間、上着の中でこっそり単語帳を開いて読んでたことがあった。フォーラス前で勉強してるのオレだけじゃないかと思ったりしたけど(笑)

話を戻そう。
とにかく、せっかくノートにまとめたんだからそれを見続けようってことだよ。

なのに、書いた人の9割はノートをカバンとか本棚にしまっておしまいだ。だからいつまでたっても覚えられないの。」

女子はゆっくりうなずきながら話を聞いています。

私は続けました。

「でも、さらにその上のレベルがあってね。

それは『見続ける仕組みを作る』ってことだ。

ノートをカバンから取り出して、開くのは結構手間だよね。

取る、開く、と、ほら、2ステップも必要だ。

それに、『あ、見続けるのが大事だな…じゃあ今見よう』なんて考えることも煩わしいよね。

だからオレは0ステップで、自分でも気付かぬうちに見続ける仕組みを作った。どうしたと思う?」

女子は笑みを浮かべながら不思議そうにしています。

「それはね、書いた紙を洗面所とか部屋の壁に貼るの。

そうすれば朝、夜の歯磨きのときに自然と0ステップで目に入るだろ?

自分の部屋ならタンスとかベッドの横ね。
こうすれば着替える時とか寝る前、起きた後に眺められる。

オレは以前、化学のまとめたのを10枚×3列、計30枚部屋に貼ったな。

それを毎日、朝15分、夜15分見るんだ。

もっともここまでやらなくても覚えられる人はいるんだろうが…、オレは暗記は大の苦手だからな…

これを2か月続けたらさすがに覚えたね」

「え、ホントですか?」

「そりゃあね。
だって2か月間、朝晩15分、計30分、来る日も来る日も見るんだよ?

それで覚えられないとしたら、よほどのバカに違いない。

でも今はもう1個も覚えてないけどね(笑)」

「分かりました、やってみます!」

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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