暴れ馬

***2/16(月)******

中2、授業開始時間の1時間前。

私が教室に行くと、先週定期試験を終えた生徒がすでに10人くらい教室に来てワイワイしていました。

その中には、2週間ほど前に入会したばかりの明るい男子の後ろ姿も。

私はすぐに彼に近づき、肩に手をやり言いました。
「おい…先週はゴメンな…悪いことしたな…」

実はこの生徒、かなりのお調子者で、先週自習生で教室があふれかえっているときにしゃべってばかりいるから何度となく注意したことがありました。

そして夕方、4度目ぐらいの注意のときに、とうとう私はブチ切れて言いました。
「おい、何回言えばわかるんだっ!
マジメにやれないんだったら家に帰れっ!」

すると、「今からやるところでした」と言うので
「もういい!この机はほかの人に回す」と言って、机を彼のもとから引き離しました。

するとこの男子、肝が据わっているのか、
「あ、中にいろいろ入ってますよ」と言う。

そこで私は「あーそうか」と言って、そのまま机を斜めにして、
中身をすべて床にぶちまけて言いました。
「邪魔だ。失せろ」

その後、別の自習生のためにその机を持っていて、私は別の授業があったのでその場を去りました。

周囲にいた人間にあとの様子を聞くと、男子は床に散乱しているものを拾い上げ、机もないのでそのまま家に帰ったようです。

それから2日が経ち、週明けの月曜日、さすがにあれはやりすぎた、
今日は来たら謝ろうと思って、すぐに声をかけました。

するとその男子は椅子にきちっと座り直して、
「いえ、あれは僕が悪かったんです」と頭を下げます。

(え?そうくるのかい…)
予想外の返答にビックリするも、私はもう一度言いました。
「いや、やっぱりアレは言い過ぎだ。…悪かったな」

すると男子は「いえ、僕が…」

私も負けじと「いや、オレが…」

周囲の女子たちがそのやり取りにクスクス笑っているのが見えます。

「フフ…それじゃあ、おあいこだ」
私は男子の髪の毛をくしゃくしゃっとなでて、「ところで…」と聞きました。
「テストの結果はどうだったの?」

すると、さっきまでの神妙さから180度変わり、
「いや~社会がスゲー上がりましたよ!」と大はしゃぎ。

(フフ…随分、気持ちの切り替えが早いな…)
「そうか、それは良かった。実技の方は?」

「いや~技術家庭が…」
「え?どうしたの?」

「肉じゃがが難しかった(笑)」
「は?」

「芋の切り方ですよ。いちょう切りって書かなきゃならないんですけど…」
「いちょう切り?へぇ~そんなのあるんだ。
フフ…でも…肉じゃがもちゃんと勉強しろよ(笑)」

***2/17(火)******

翌日の夕方、授業もないのにその男子が教室にやってきて、結果が全部出たと私に言いました。

「ほう、確か前回は360点台だったよな。400行ったか?」
「いえ…399でした」

「ふふ…今回はまあそれでいいんじゃない?
きっと神様がお前のふざけた様子を見てさ、、、
400はまだやらないと決めたんだよ。
お前の力なら次は絶対に越える。頑張れよ」

その後、、、
夜9時過ぎまで熱心に自習に励む男子の姿が。やるな、アイツ…

その夜は中3。
最近、授業後に残って、質問や自習する生徒が増えてきました。

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高校生もテスト前。
この日も授業後の質問対応で最終は11時です…ふぅ…

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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