先を見据えて

FROM:遠藤

土曜日、中1標準クラスの授業前のちょっとした時間に、前回のテスト表彰者にクオカードをプレゼントしました。

対象者の名前をホワイトボードに大きく書き、「はい、みんな拍手ー」と私が声をあげる。それに従いパチパチと表彰者以外の生徒たちが手を叩きます。

その拍手の背後からぼそっと「いいなぁ…」と女子の声。

(よし、今日は次のテストに向けて何かひとつ言っておくか…)

「さて!もう分かってると思うけど、次のテストまで1か月を切ってるよね。次は学年末テスト。1年の締めくくりのテストだから難しくなることが多い。」

「えぇ~!」と悲鳴にも似た雄叫びが上がりました。

「まぁ落ち着きなさいよ。テストが前に比べて難しくなるってことは、他の人たちも苦戦するということだろ?だから、そうなった場合、点数が下がるのはしょうがない。」

「じゃ、点数下がってもいいんだ、やった!」

と、先ほど悲鳴を上げた女子が急に調子づきます。(ったく、もう…)

「いや、そういうわけではなくてさ。

もちろん点数はあげてほしいけど、問題が難しくなったら50点とか100点アップなんてなかなか厳しいだろ?

でも、たとえ点数があまり伸びてなくても表彰に値することがある。
なんだと思う?」

「順位!」と男子が即答。

「そうだな。点数は大したことなくても、順位が大幅に上がれば、それだって立派な表彰対象だよ。その逆のパターンもあるけどね?現に…」

私はある女子生徒に視線を送り、話を続けます。

「Tさん!実は君も40点近く点数上がってたよね?でも表彰対象にはなってない。何でか分かるよな?」

Tさんは首を縦に振り、「順位下がってたからでしょ?」と一言。

「そうだよ。たしかにお前は前回のテストはまぁまぁ頑張ってた。テスト前日はたしか11:00くらいまで塾に残って勉強してたね。

でも蓋を開けてみれば、順位は3つ下がった。

これって問題が前に比べて簡単だったってことでしょ?そりゃ他の人たちだって点数取れるよね。

要するに、お前よりさらに頑張った人たちにお前は抜かされたわけだ。」

「抜かされた」この一言が相当ショックだったのでしょう、彼女は悔しそうに眉間にしわを寄せながら

「先生!テスト対策っていつから!?次はもう400点取る!」

「おっ、いいね!その意気だ!お前ならやれるよ。

あと、Tだけに言ってるわけじゃないからね!ほかの人たちも勉強しないとドンドン抜かれていっちゃうぞ。危機感持てよ!?」

一同「はーい」

「よし、じゃぁ授業始めよう!」
プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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