中高一貫の問題で

公立中高一貫の授業で、過去問をやりました↓

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女子生徒の答えはこう。
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「80歳寿命で今が12歳ということは、
12/80まで進んだということだから、
24時間にその割合をかけて考えた。」
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その生徒は首をひねって「これで合ってますかねぇ…」と言うので、私は言いました。

「ふん、一応最後まで計算結果は書いた方がいいな。

24×(12/80)=18/5時間=3時間36分と」

「そう、そこまで書こうか迷いました。
でも、『答えを書け』って問題ではなくて、『太郎君はどのように考えたか書きなさい』って問題だから…」

「最後にどう着地させようか迷ったワケね?」

「そうです…」

「ふ~ん、オレだったらこう書くね。まずはさっきの計算結果を書いて、、、

『3時間36分となったが、選択カードにその答えはない。だから困った太郎君は最も近い②のカードをしぶしぶ選んだに違いない』…とかね」

私が解答用紙の余白にこう書くと、生徒はそれを見てクスクス笑い出しました。「え~なにコレ!」

「『一番近い答えだから』では単純でつまらない。
『困った太郎君は』とか『しぶしぶ』とか人間描写を盛り込んだ方がユーモアがあっていいな」

「はははは」

「ちなみにユーモアってのは、アメリカだったらもっとも尊ばれる才能だよ」

「え?」

「人にはいろいろな特長があるよね。
運動能力が高いとか、頭がいいとか、イケメンだとか(笑)…
海外だったら、その中でも最も価値が高い一つがユーモアなの。

実際、洋画とか見てると、本来シリアスな映画なのにふっと笑いのある場面があるでしょ?あれ見るといつもさすがだなあって思うね。

デーブスペクターから、オバマ大統領のスピーチまで、優秀な人の話には必ずサラッとユーモアが入ってくる。

お前も中高一貫に行くってことはさ、将来はグローバル化の波に乗って…海外の人と渡り合う場面も出てくると思うんだ。

そんなとき、たとえ緊張した場面でもさらりとユーモアを入れられたらね、これはもうあんたはとんでもなく優秀だということになるんだよ。

だから、こういった問題が出たら、ワクワクしながら腕を振るってほしいね。

『よ~し、そんじょそこらの連中には書けないことを一丁書いてやろうか』って」

「ええ?ふふふ」

「こんなこと書いて大丈夫かしらって思う?」

「ふふふ、うん」

「違う違う、全然逆。自由に書いたらいいの。記述は個性を発揮する場なんだからさ。

これで合ってますか?受かりたい、受からせてください!って言ってさ、模範解答はどんなだろう…と思っているうちはダメだな。他の連中と一緒。つまんない。

私は答えにこんな味付けしたけど、あなたはこれをどう受け取る?ぐらいの気持ちじゃなきゃ」

女子は私の話に大笑い。私はさらに続けました。

「確かにこんな答えを書く人はいないかもしれないけどさ(笑)、オレが先生だったら嬉しいな。みな通り一遍の答えを書く中で唯一、きらりと光る何かを感じるね。

もし、こんなふざけたこと書いて!なんて先生がいたらね、それは器の小さいカタブツだ。

それでダメならこう思えばいい。ああ、あの学校は私のセンスを分かってない…これなら普通の中学に行って一高に行った方がマシだわって。ちなみに一高はシャレが大好物な学校だからね」

「ふふふ」

「これからは『選ばれたい』ではなく、『私を選ぶの?どうするの?』くらいの気持ちでね。常に上から目線。そうすれば、本番で緊張することもないから」

「はい(笑)分かりました!」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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