性格に合わせた声掛け(中1特進)
FROM:真田和之
校内試験もひと段落しました。あとは順位など、最終結果を待つのみです。
集団指導というと・・・全員に向けて一律に声掛けするイメージがあるかと思いますが、そうではありません。
同じ中学1年生とはいえ、生徒一人一人の性格は違います。
強く言うくらいがちょうどよい生徒。小さなことでも褒めて褒めて結果につなげていく生徒など、さまざまです。
今回は2人の生徒の試験までの様子と、結果についてのお話です。
Nさんは前回の試験は449点。Nさんの実力からすると、物足りない数字でした。
演習スピードもダントツに早く、試験勉強も誰よりも先に始め、繰り返しに入ります。何事もきっちりこなす性格で、コツコツ真面目に取り組むタイプです。
その点だけ見ていれば問題がないように思われますが・・・彼女には決定的に不足している部分があります。
それはミスを自分で気づかないことと、ミスをしたことを悔やまないことです。
ある日の授業で私は言いました。「Nさん。1位取りたくないの?」
少し苦笑いしながら「取りたいとは思うけど・・・ムリです・・・」
1位を取りたい気持ちはあるようですが、どうしてよいのか分からないといった感じです。
Nさんにはプレッシャーを与えた方が良いと判断した私は、少し強い口調で言いました。
「Nさんはケアレスミスを平気でするけど、それだけスピードがあったら見直しをきちんとすることだよ。それだけで10点くらいは上がるでしょ!あとは、間違った問題に対して、悔しんで涙することだね!!」
すると周りの生徒たちが「間違って泣くなんて~変でしょ!」と笑っているので、私は続けました。
「そうやってへらへら笑っていられるから壁を乗り越えられないんだよ!悔しくて涙して、二度とこの問題が出てきたら間違えないぞって気持ちが点数にあらわれるんだって!!」
少し強く言い過ぎたので、生徒たちは黙ってしまいましたが・・・少し分かってくれたようです。
試験までの間は、小テストの繰り返し・過去問演習など、実力試しの機会がたくさんあります。
Nさんのミスも少しずつ減り、意識して取り組んでいたように思います。
試験の結果は476点!!いつもよりにこやかな表情で得点を記入してくれました。
順位が楽しみです。

R君はじっくりかみしめて勉強を理解していくタイプ。
演習スピードも少し遅いのですが、そこで急かしてしまうと思わぬミスを連発してしまいます。
こういったタイプは逆に褒めて伸ばしていく方向性で声掛けします。
理科や社会の繰り返しも、早めに声掛けしないと徹底して出来ない可能性もあるので、授業の度に実施しているかどうかの確認をします。
「R君!今回の目標は??」
か細い声で「60点アップです!!」とささやきます。
「目標を達成するためには、理科・社会の徹底と数学だね。まずはその3つを今まで以上に取り組んでみよう!」
あまり積極的に話すタイプではないので、返事は返ってきませんが、うんうんと頷いていました。
普段の授業では、基本問題がしっかりできたことに対しても一言「良く出来たね!」と声掛けします。
試験対策での小テストも徐々に得点できるようになりましたが・・・なんとなく不安になります。
「R君!試験前日も勉強しに来いよ!!最終チェックをしよう。」
すると、「大丈夫です!自分でやってみます!!」との返答が返ってきました。
その表情には少し自信が感じられたので、私もR君に全てを任せてみました。
数日後、いよいよ結果を書き込む・・・胃の痛くなる瞬間!!
当初の目標には届きませんでしたが40点アップ!!
「よく頑張ったね!!やればできるんだな。次もこの調子でがんばれよ!!」
R君の表情ははにかんでいるものの、「やってやったぞ!」という自信が感じられました。
教室にいる生徒は様々です。そして一人一人が日々、成長していることを感じます。
やる気を引き出し、モチベーションを切らさない、一人一人に合った声掛けはタイミングが大切です。
そのタイミングを間違えないよう、今後もさらに気を引き締めて指導していこうと思います。
校内試験もひと段落しました。あとは順位など、最終結果を待つのみです。
集団指導というと・・・全員に向けて一律に声掛けするイメージがあるかと思いますが、そうではありません。
同じ中学1年生とはいえ、生徒一人一人の性格は違います。
強く言うくらいがちょうどよい生徒。小さなことでも褒めて褒めて結果につなげていく生徒など、さまざまです。
今回は2人の生徒の試験までの様子と、結果についてのお話です。
Nさんは前回の試験は449点。Nさんの実力からすると、物足りない数字でした。
演習スピードもダントツに早く、試験勉強も誰よりも先に始め、繰り返しに入ります。何事もきっちりこなす性格で、コツコツ真面目に取り組むタイプです。
その点だけ見ていれば問題がないように思われますが・・・彼女には決定的に不足している部分があります。
それはミスを自分で気づかないことと、ミスをしたことを悔やまないことです。
ある日の授業で私は言いました。「Nさん。1位取りたくないの?」
少し苦笑いしながら「取りたいとは思うけど・・・ムリです・・・」
1位を取りたい気持ちはあるようですが、どうしてよいのか分からないといった感じです。
Nさんにはプレッシャーを与えた方が良いと判断した私は、少し強い口調で言いました。
「Nさんはケアレスミスを平気でするけど、それだけスピードがあったら見直しをきちんとすることだよ。それだけで10点くらいは上がるでしょ!あとは、間違った問題に対して、悔しんで涙することだね!!」
すると周りの生徒たちが「間違って泣くなんて~変でしょ!」と笑っているので、私は続けました。
「そうやってへらへら笑っていられるから壁を乗り越えられないんだよ!悔しくて涙して、二度とこの問題が出てきたら間違えないぞって気持ちが点数にあらわれるんだって!!」
少し強く言い過ぎたので、生徒たちは黙ってしまいましたが・・・少し分かってくれたようです。
試験までの間は、小テストの繰り返し・過去問演習など、実力試しの機会がたくさんあります。
Nさんのミスも少しずつ減り、意識して取り組んでいたように思います。
試験の結果は476点!!いつもよりにこやかな表情で得点を記入してくれました。
順位が楽しみです。

R君はじっくりかみしめて勉強を理解していくタイプ。
演習スピードも少し遅いのですが、そこで急かしてしまうと思わぬミスを連発してしまいます。
こういったタイプは逆に褒めて伸ばしていく方向性で声掛けします。
理科や社会の繰り返しも、早めに声掛けしないと徹底して出来ない可能性もあるので、授業の度に実施しているかどうかの確認をします。
「R君!今回の目標は??」
か細い声で「60点アップです!!」とささやきます。
「目標を達成するためには、理科・社会の徹底と数学だね。まずはその3つを今まで以上に取り組んでみよう!」
あまり積極的に話すタイプではないので、返事は返ってきませんが、うんうんと頷いていました。
普段の授業では、基本問題がしっかりできたことに対しても一言「良く出来たね!」と声掛けします。
試験対策での小テストも徐々に得点できるようになりましたが・・・なんとなく不安になります。
「R君!試験前日も勉強しに来いよ!!最終チェックをしよう。」
すると、「大丈夫です!自分でやってみます!!」との返答が返ってきました。
その表情には少し自信が感じられたので、私もR君に全てを任せてみました。
数日後、いよいよ結果を書き込む・・・胃の痛くなる瞬間!!
当初の目標には届きませんでしたが40点アップ!!
「よく頑張ったね!!やればできるんだな。次もこの調子でがんばれよ!!」
R君の表情ははにかんでいるものの、「やってやったぞ!」という自信が感じられました。
教室にいる生徒は様々です。そして一人一人が日々、成長していることを感じます。
やる気を引き出し、モチベーションを切らさない、一人一人に合った声掛けはタイミングが大切です。
そのタイミングを間違えないよう、今後もさらに気を引き締めて指導していこうと思います。