我が子の悩み③ in同窓会

<前回の続き>
①はこちら⇒part.1
②はこちら⇒part.2

「もしオレがSの子どもの家庭教師だったら…数学の計算と難しい問題をやらせるな。

なんたって一高は数学で決まるからね。

そして計算過程が美しいかどうかを見る。

当たってるかどうかじゃなく、計算の過程な。これが綺麗かどうかがポイント」

「ん?それ、大事なの?」

「メチャメチャ大事だよ!ここがおろそかだと間違いなく伸びないね。

オレの塾では計算過程だけやって、あえて答えまではやんないときだってあるよ。

もう言いたいことは伝えた、答えなどどうでもいいとか言って。」

「ははは、へぇ~!」

「あとは難しい問題を解答ナシでどのぐらい考えられるかがポイントだな。

公式とか技術が身についていないなら答えを見てもいいけど、
ひらめかないだけという問題だったらとことん考えさせるのが大事。

オレは生徒に、解答見るときは切腹するときだって言ってるよ」

*********************

その後、すぐに電力様にお勤めのT君がこちらへ。

「いや~久しぶり!
ところで、ウチの娘なんだけどさ…」

T君の娘は、S君のところと同じ某有名中学の一年生。

T君は素晴らしく頭の切れる男で、子どもはその父の教えを受け、礼儀正しくてお利口さんで名門にまで行ってる優等生と認識していましたが…

「いや~勉強ができねえんだよな」とT君。

「できないって言っても、相当高いレベルの話なんだろ?」

「いやいやそんなんじゃない」

「ふ~ん…そう言えば、あの塾にはまだ行ってんの?」

確か、誰もが知る全国区の大手塾に小5から通わせていたはずだ。

「ああ、今も行ってるけどね…
ただちょっとずつ置いていかれててなぁ…。宿題がこなせないからね」

「ふ~ん…バレエか?」

「…そうだ」

聞けば、小さいころからずっとやってきたバレエに最近ますますハマってしまい、週末はまったく勉強ができない状況とのこと。

私は以前二人で話したことを思い出しました。

私が勉強だけがすべてじゃない、そんなにバレエが好きならバレエの世界で華開けばいいんだよということを言うと、T君はそれは何万分の一の世界であって、コトはそう簡単ではない、出来れば勉強をそんなに簡単に捨ててほしくはないという意見でした。

「バレエの世界はものすごいよな。過去にウチの塾生にもいたけどいつも振替授業とか大変だった」

「振替?そんなのやってんの?」

「やってるけど、教えるのはオレとかベテランじゃないからね…どうしても質は落ちるよ。

やらないよりはマシだけど、振替ばっかだとあまり成績は上がってない。

まして、土日全滅で勉強時間が確保できない人は…ほぼ下がるな…」

「やっぱりそうか~」

「そりゃあ、やってる時間が違うからな…

普通の部活動くらいならいいけど、土日も一日中全部つぶれる部活とかスポ少、バレエなんかだと、ほかの人に比べて勉強の絶対量が足りないよね。

塾からしてもさ…
週3回来て宿題をきっちりやる人が週1回の人に負けるようではね…塾としてのメンツに関わるからね」

「だよな~。
こないだウチの子と腹割って話したんだけど、『バレエも勉強も両方好き!』とか『両立する!』って言うんだけどさ~…両立なんてムリだろ~…」

「う~ん…まあ、そっかなあ…」

ウチの塾のアルバイトで、高校時代ずっと野球に打ち込んできて、引退後の半年間、猛勉強の末に東北大医学部に現役合格した男がいたけど…これがみんなできるかというと…なかなかね…。

ってことをいろいろ考えていると彼は言いました。「工藤、こっちに塾を出す予定はないのか?」

「ん?なんで?今の塾に不満でもあんの?」

「いや、そういうわけじゃないんだけどね…なんかこううまく言えないんだけどさ…

オレから見ると『両立する』って言っておきながら、まだやる気のスイッチが入ってねえんだよな…

オレがやれって言っても、親子だとなかなかね…」

「はい、それさっきSも言ってた(笑)

やる気のスイッチねぇ…。それがオレならできると?」

「う~ん…まあ(笑)」

「そこは、『お前にしかできない!』と言ってもらいたかったな」

************************

二人と話してみて2つの発見がありました。

いま、親が求めるのは、

宿題を出して解説授業をやる普通の塾の形にプラスして、

①やる気に火をつける何かを施してもらいたい、

②これは親から言ってもなかなか通じない、

ということ。勉強になりました。

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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