通信簿が返された

「先生!聞いて!すごい上がった!」
おとといの金曜日、私が中2の教室に入るとその女子は学校からもらってきた通信簿を振りかざして言いました。

(そりゃあ上がるよ。
お前は今回の校内試験で300点台から440点に上がったんだ。上がってないワケはない)

「へ~良かったじゃないか^^」
私はここぞとばかりに褒めました。

今ほめなかったらいつほめるのか。
私は普段から、生徒が宿題をやってこなかったときのために入室時はやや怖い顔を作って登場するのですが、このときはさすがに顔がほころびました。

一応、塾の成績カードに数字を記入してもらうと、数学や理科、社会などで前回3だったのが4に、4だったのが5になっていました。しかし…

「お前…これ下がってるじゃん…」

よく見ると、技術家庭と体育で以前は4だったのが3になっていました。

たとえ5教科の方で3つ上がっていても、実技で2つ下がっていたらトータルでは下がっているということになります。
なぜなら実技は2倍にされるので…

その辺の事情を女子に説明すると、女子は慌てて言いました。
「で…でも、私がんばったでしょ!」

はあ…塾をやって十数年…今まで何度この光景を見てきたことか…

「まあ確かにそうだけど…でも宮城はそういうルールなんだ」

私がはぁ…とため息をついて言うと、女子はキッとなって言いました。
「え~!でもしょうがないよ!私、運動苦手だもん!」

**********************

その後授業に来たほかの生徒たちにも書いてもらうと、5教科の方はおおむね良くなっていましたが、実技の方は一進一退。トータルで伸びた人もいますがそうでない人もいます。

私はその中に一枚変わったのを見つけました。
体育が5から3になっていたある女子のものですが…

私はその生徒のもとに行って尋ねました。
「5から3かー。いったい何があったの?」

女子は恥ずかしいのか、ははは…と笑いでごまかしつつ、さあ…と首をかしげました。

「これは不思議だな~。
だって前回の期末テストが92点で、今回は93点でしょ?
なのに5から3だ。これはいったいどういうこと?」

「私も分かりません(笑)」

「体育は提出物とかじゃないからなぁ…。
…よっぽど授業態度が悪かったとかじゃないの?」

「ふふふ…いやいや」

(そうだよね。いつも真面目なアンタが、授業態度が悪いなんてことは相当ない。ならばどうして…新たなパワハラか?)

私はやるせない気持ちでいっぱいになりました。
前期試験の割合が増えて平均評定が大事になったいうこの時期にどうして…
(※2,3前のブログ参照)

私は成績表に目を落としたまま、しばしその場に立ち尽くしました。
(先生…、93点も取ってんだからさ…
なんかダメなところがあったにしてもせめて「4」にしてよ…
「3」なんて簡単につけちゃいけねーって…)

その後、みんなが集まったところで内申点の重要性について簡単に話をしました。

前日、中3に話をしたときは、みんなわが身のことと思って真剣に話を聞いていましたが、中2はまだいまいちピンと来ていない様子。

でもまあ、それが普通だと思います。
むしろその方が子どもらしい。

中2や中1で内申点を人一倍気にしてたら、ビクビクした性格や人に媚びる性格になっちゃうんじゃないか。

そんな、周りの目を気にする子どもなんてつまらない。課長の目を気にするのは大人になってからで十分です。

だから90点以上で「3」を食らったって必要以上に落ち込む必要はない。
何が原因か分からないならそれはそれでOK。
胸を張って楽しい学校生活をおくるのが一番さ!

と…肩で風切るようなことを言うつもりだったのですが…
「つぎは4とか5になるようにがんばるんだぞ」

と、実際は正反対のことを口走ってしまう自分…。ああ…権力には勝てないってか

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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