前期入試の割合が増える理由②

<前回の続き>
お役所に電話をかけると、担当の方の話はこうでした。(  )内は私の感想

・そもそも昔の推薦制度をナシにして前期試験にしたのは2つ理由がある。

・昔は学校長の推薦をもらった生徒だけが推薦入試を受験できたけど、生徒に広く受験機会を与えるために、「出願条件」を満たした人ならだれでも受けられるとしたかった。
(なるほど…。でも、出願条件厳しめですよね)

・さらに学力低下に歯止めをかけたかった。推薦のときはテストを受けずに進学したから…。
(それは確かにその通り)

・でも制度を変えて3教科のテストをするようになって、当初の目的がある程度達成されたように思われる。
(たったの2年間で学力が向上したとか分かるものなのかな・・・)

・入試制度改革により、各学校、意欲のある生徒の出願が多かったが、いかんせん前期は募集割合が低い。

・それでもう少し間口を広げるために前期の募集割合の「上限」を多くするという結論になった。定員をリミットいっぱいにするかどうかは各学校の判断なのでどうなるかはわからない。
(「意欲のある生徒」ですか・・・別に後期の人が意欲不足ということではないんですけどね・・・)

*********************

電話を切ってしばし考え込みました。担当者は丁寧に説明されて大変好感の持てるお方でしたが・・・

結局はあれか・・・

・・・

・・・

・・・

内申点・・・か・・・。

「意欲」なんてものはどうにでも作れるんだよな。

「私が御校を志望したのは〇〇という校風に引かれ、文武両道にバランスよく励むことができ・・・」

「私のおじいさんの臨終に際し、居合わせた看護婦の献身ぶりにいたく感動し自分も・・・」

「私は小さいころからモノづくりに興味があり、御校の〇〇コンテストの優勝は自分にとっても・・・」

今まで志願理由書や自己アピールで困っている生徒にどれだけアドバイスしてきたことか・・・

意欲は操作しようと思えばどうにでもなる。すると結局は内申点になってしまう。

後期入試で、調査書:学力検査を4:6とか3:7に評価する・・・と、学力重視に舵を切ったあれはいったい何だったのか。

中3夏まで部活を懸命に頑張り、引退後の半年間、熱心に勉強してみるみる成績を上げて、偏差値上ようやく合格圏に届いたのに・・・過去の内申点の低さに涙する・・・あの暗黒の・・・努力が報われない時代がまたやってくるということか。

「意欲のある生徒」を取るために前期を増やすということは、言い換えれば後期を減らすということだ。イコール3:7に賭けて猛勉強したつわものの報われる可能性は・・・減る・・・ということか・・・そんな・・・

こう言うと、
「いやいや前期でもテストやるから」
「前期は内申225点に対してテスト300点だからまだまだ学力重視ですよ」
という声が聞こえてきそうだ。

しかし・・・その土俵に立てるのは内申点の条件をクリアした者だけですよね。

前期出願条件には、部活動とかボランティアとかリーダーシップとか意欲とか書いてあるけど、結局は「平均評定〇〇以上」に引っかかっているかどうかが最大の分かれ目だということは誰の目にも明らかじゃないか。

しかも、出来たばかりの資料を見るとその条件は来年さらに上がっている。

仙台南、平均評定4.2以上が4.4以上へグレードアップとか、

泉普通科、4.0以上が来期から4.3以上へ、とかね・・・・・・。この上がり幅、何かのサプライズですかこれは。

別にいいんですよ、内申点の高い人を取る枠があっても。中学3年間頑張ったんだからさ。

でもそれを30%も取りますか?

どうしてあとからの巻き返しは減らす方向なんですか。この国は資本主義じゃないんですか?

職業科はもっと大変だ。

職業科はそもそも定員が少ない。県工とか理数科とかの募集定員は80人とか40人。

それを前期で40%も取るということになったら、「後期が本番、前期は落ちてもともと力試し」なんて言っていられない。

いやー、進路指導や受験指導も今後大きく見直していかないといけないなぁ・・・

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR