「拝啓 お母様」 前編

先週のこと。教室に、この春にやったみやぎ模試が返されてきました。

生徒にはそのまま成績表を返したのですが、きっと親に見せてない人がいるんだろうなあ。
(※去年の傑作はこちら⇒ お母さんには見せられない

で…おととい金曜日。

中2特進クラスの何人かに成績を親に見せたのか確認したところ、ほとんどの人は見せたようですが中にはまだ見せていないという人が…。

「どうして?ダメだろ見せないと」

「あ…はは」

「点数悪かったから?」

「………」

「怒られるの?」

「…はい…絶対怒ります…」

とまあこんな感じの人が何人か。思えば6日前の月曜日も似たことがありました。

帰り際、一人の中2女子が教室の出入り口で友達と話をしていたのです。

「この前模試見せたらさー、すっごい親にキレられてさー」

「あ、あたしも!もっと勉強しなさいって!」

(…ん?これは…ビッグチャンス到来!)

めったに聞けない親子のナマ会話。
情報収集のため私はそっと聞き耳をたてることにしました。

「もう、ガンガン怒鳴りつけてくるんだよね。ほんとイヤだ!」

「ウチもだよ、毎日毎日勉強しなさいって!」

「でもウチなんてすごい勢いで怒るんだよ?もうキレてんの。そんなに怒んなくってもいいじゃんっ!」

「へーそーなんだー」

「だからこっちも頭に来てガンガン言い返してさ、すごい大ゲンカになっちゃってさー」

私は慌てて飛び出しました。
「ちょ…ちょっと待とうか…はは…そんなに怒んないで…」

こんなに感情をあらわにしていては、これからお迎えの車に乗ったあと第2ラウンドが始まりかねない。私は何とかなだめようとしましたが…

「でもさ、あんなに言うことないじゃんっ!」

その女子は頬を膨らませてまた母親の恨みつらみを語りだします。

(うわ~…この子もお母さんも両方コワイ…)

すごすごと席に戻ってその子の成績データを見ると、偏差値的には冬に比べてマイナス1。ほぼ現状維持と言ってよい成績です。ん~…これでさっきみたく怒られるのはつらいかも…

私は生徒らが帰ったあと、これはお母さん方にお手紙を書かないといけないと思いました。

私がこのブログでたびたび書く内容です。受け取ってください。

***********************

親愛なる保護者様へ


恐れながら申し上げます。

勉強してほしさから、つい感情が入って言ってしまうお気持ちはよく分かります。

しかし、さきほどの生徒らの肩を持つわけではありませんが、点数のことで怒っても効果はありません。

本当に子どもの成績を伸ばしたいとお考えなら、次のことをぜひともお願いいたします。効果絶大です!


★得点や偏差値などの数字は気にしない

得点や偏差値は、受験学年の夏以降は注意して見ていきたいですが、それまではどうでもいいのです。

偏差値60以上あろうが、50未満だろうが、さして問題ではない。そんなものはすぐ上下します。

それよりもこれから自分の子どもが上がっていくのか下がるのか…そっちの方が大事だとは思いませんか?

★間違いの解き直しが一番

では、上がるためにはどうすればいいのかというと方法は2つあります。

点を取るために重要なことは、当たり前ですが、

①「できる問題の失点を減らすこと」
②「考えても分からない問題でひらめくようにすること」

この2つが大事です。

×の内訳のほとんどは、①の「できる問題の失点」なのでまずはこれを減らすことが何より大事です。

ではそのためにはどうすればよいかというと…、

これはもちろん間違いの復習です。

復習が済んでいなかったら、次に同じ問題が出たとき、また「必ず」間違えることになります。そうは思いませんか?

だからお母さんはテストの成績を見たとき、落ち着いてこう言うべきなのです。

「あんた、この間違い…どうしてハズレたか分かったの?」と。

テストの得点が90点でも0点でも同じことです。

顔色一つ変えず、冷静に「間違いを理解したの?」と言う。得点には何の関心も示さずに、です。

90点や0点ほど効果的です。

90点の人はきっと褒められると思っているから、そんなことを言われると余計に間違い直しは重要なんだなと悟ります。

0点も同様。きっと怒られると思っていたら怒られない。おお、セーフ?…じゃあ今のうちに復習しておこうと思います。

そしてできたら、復習した跡を見てあげてください。

解答用紙の裏でもノートでも、解き直した痕跡が認められたら…

そこでベタボメするんです。「あ、間違い直しやったのね!エライね!」と。

そこで生徒はしみじみ思うはずです。

ああ、点数でいろいろ言われるのかと思ったらそこじゃないんだな、間違い直しが大事なんだなって。

大人でもそうじゃありませんか?

仕事上のミスなど些細なことです。ミスをどう次につなげるか、策を講じる方がよほど大切ではないでしょうか。(まあこれは会社や上司によりますが…)

私の高校時代を思い返すと、真のトップクラスの人たちほど試験後に一生懸命勉強していました。無論、間違い直しに時間をかけているのです。

点数はただの結果に過ぎない…ということを心憎いほどよく心得ている。彼らは得点が良くても悪くても淡々としていました。そして無能な人間ほど得点に右往左往しているのです。赤点は免れたとか、平均より上だったか下だったかとか。

塾が言うのも変ですが、テストの点数なんて間違い直しの重要さに比べたら二の次、三の次、下の下の下です。

このことを細胞レベルまで理解している人間は、間違いなく最終的に強者になります。親がまず第一にすべき仕事は子どもにその精神を植え付けることです。

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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