お父さんのハンコ

FROM:小原律子

小学生には、授業の最後に、次のときまでの宿題を毎回出しています。

「どこをやるんだっけ?」ということのないように生徒にメモ帳を持たせて、今日の日付と宿題のページを記入します。

宿題内容は、学校の授業の進み具合や本人の学習意欲、学力などを考慮して決めているため、例え同じ学年でもひとり一人異なります。

そんな中、先日、小学3年生男子の手帳に宿題のページを書こうとしたとき、おや?と思うことがありました。

前回と前々回の宿題欄にハンコが押してあったのです。

ちなみにこの男子は、いままで宿題を忘れてきたことはありません。

お家の方は普段から「宿題は必ずやりなさい。きちんと勉強しないとスポ少はやらせないよ」とおっしゃっており、たとえ何時間かかっても宿題はきちんと仕上げさせるというお話を以前に面談で伺っていました。

そんなわけで宿題はやってあることはやってあるのですが…マルつけをすると簡単な問題で結構取りこぼしがあります。

決して本人の力不足ではなく、集中力が切れたことによるミスであることは明らかです。

私はテキストを返しながら言いました。

「昨日は遅くまでやったの?」
「はい^^11時まで!」

「えー!いつもなら寝てる時間でしょ?」
「うん!」

「宿題をやってないから寝ないで頑張ったんだね。えらいね~」私が褒めると、本人は気をよくしてニコニコ顔。

「でもさぁ、やり始めたらやっぱり眠くて集中できなかったんじゃない?」
「へへへ」


「どうせダラダラやってたんでしょ?
 そのうちどんどん時間が過ぎちゃって『わからな~い』って、お家の人を困らせてたんじゃない?」
「ふふふ」

「本当に大変だったのは、お父さんやお母さんかもね(笑)」
「えへへ…そうだよ。先生、よくわかったね」

日頃からとても愛嬌のある彼は、ニコニコしながらあっさりと認めました。隣の席では、一緒に通っている小学6年生の兄も、全くその通りといったように、何度も頷いています。

「わかるよ。だって、こっちに来たときも初めはちゃんと集中してるけど、だんだん先生に助けを求めるもんね。ホントは自分でもできるのにね。めんどくさがって…。夜の眠い時なら、ますます誰かに頼るよね?」

本人は、毎回、頑張って宿題をやってきていることで満足していました。

でもそろそろ学年もあがるので、これからはすぐに人を頼らず、自分で問題をよく考えて解くことを今まで以上にしっかりと指導していこうと思っていました。

そんな時に、手帳のハンコが目に留まったのです。

私はちょうど2日前、この男の子のお家の方と面談があったとき、ハンコの件を伺いました。

すると、お父さんが押しているとのこと。

宿題はやるけれども、きちんと問題文を読んで答えを書いているのか気になり、教室へ来る前の晩にお父さんがテキストをチェックしてくださっていたのです。

お父さんのバックアップは塾としては大変ありがたい思いです。

お忙しい中、毎回押印するのは大変でしょうけど、小3から家庭学習がきちんと習慣化できればこのあと楽ですね。

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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