汚物は消毒だ

(中2特進クラスの授業にて)

全ての中学校の期末テスト結果が出そろい、それを一つ一つ確認しながら全体に向けて総括を行いました。

「今回の期末テストは…おおむね良くできていたようだ。
 がんばって努力賞をもらった人はもちろんだけど、ほかの人もまあがんばったな。全員現状維持できたわけだし。約1名を除いてな」

そう言ってK君の方をジロッとにらむと、彼はうつむいて小さくなりました。

普通、あまりこういう個人攻撃はしないのですが、この人はものごとを軽ーく考えるクセがあります。しかも字は汚く丸付けもテキトー。

中身を理解したかどうかはどうでもよく、誰よりも早く問題集を終えることが彼の優先するすべてになってしまっています。

前回は443点になって(その前は400点)せっかく努力賞のクオカードをあげて褒め称えたのに、今回の期末は390点台。あっという間に転落してしまいました。

ということで、これを機にキツーくお灸をすえないとまたテキトー三昧になってしまう…と危機感を持ち、さらに今回上がった人も手を抜くとこうなるよという意味で、全体の前で鬼になったのでした。

しかし改めてK君を見ると、ややシュンとなっています。

しょうがない、ちょっとフォローしとくか…と近くへ行くと…問題集の上に恐るべきものが…

「お、お前…な、なんだこの字は…オ……オエ~~~っ」あまりの字の汚さに思わず吐き気を催してしまいました。

「なんて汚いんだ!これはないだろ!」

一瞬フォローしとくかと考えた自分が甘かった。コ、コイツは…コイツだけはきっちり追い込みをかけないとヤバい!

すると「え?そうっすかぁ?でも俺よりこっちの方が汚いっすよ」と後ろを指さすK君。

「オレは今お前のことを言ってるんだよッ!人のことは……」そう言いながら後ろに座っているY君のテキストを見ると…

「うわ~~~~!!!な…なんだ、これは!!!」

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どんなに健康体の人間でも、これを十秒間見続けたらきっと体のどこかに不調を訴えるに違いない。まさに生物化学兵器。決して見てはならない現代版メドゥーサ。

「お前は俺を殺す気かッ!『劇薬を無理矢理投与されました』と言ってこれを警察に持っていっても十分証拠として通じるぞ。あ…ちょっと待ってね(笑)」

そう言って私がデジカメのシャッターを切ると、彼は言いました。

「あっ、ブログに乗せるんだ!やべー!今月のおこづかい早くもらわないと!」

*************************

その後、前に戻って真面目な話をしました。

「まあ、期末はまずまずだったようだが…でもさ、言っとくけど結局は実力テストだからね。中間とか期末なんてお遊びだよ。

みんなも知っての通り、入試と内申点が7:3とか6:4とかになってね、結局は本番で点の取れる力のある人が受かるわけでね。たとえば…」

私はペンをとってホワイトボードに書きました。

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「たとえばこのA君とBさん見てよ。

Bさんは期末で420点だ。学校のワークを丹念にやって、『テストに出す』と先生が言ったところもきちんとメモして勉強に役立てるから比較的良い点を取る。女子に多いタイプかな。字は綺麗で、ワークもきちんと提出する。だから内申点も優れていて平均評定は4.3ぐらい取る。

一方A君は、授業をよく聞いていない。なんとなく学校のワークはやったけど…という感じで定期試験の日を迎え、本番では390点。男子に多いタイプだな。授業態度も含めて平均評定3.8といったところか。

ところがこの二人、実力テストになると逆転する。これは本当によくあるケースでね。

Bさんは、範囲が狭いテストなら得意だけど、実力テストのように、範囲が中1から今まで習ったところ全部と聞くと、何から勉強したらいいか分からず、得点にして100点ぐらいダウンしてしまう。

一方A君は、日頃から戦国武将ゲームをやっているから歴史はお手の物。さらに理科や数学のように、暗記ではなく頭を使って計算をするのが得意だから、過去の部分が問題に出てもさほど苦ではなく、実力テストはそんなに悪くない。

さてこの二人、入試で勝負したらどっちが勝つかという話なんだけど…

昔はBさんが勝ったんだけどね。今はA君が勝つんだなこれが。

まあ、がんばってきたBさんには申し訳ないけど、世の中ほとんどがそうなってるからね、仕方ないよね。

大体学校の先生になるのだってそうなんだ。教職試験に受かるかどうかがポイントなわけでね、別に大学の教育学部時代の成績がどうだったかなんて関係ない。

まあ、期末がお遊びだというのは言いすぎだったかもしれないけどさ、でも、1月の実力テスト。あれこそがポイントだぞ。

アンタたちに真の意味で…入試を切り抜ける腕力があるのかないのかが分かるからね。

過去の全復習は冬期講習でやることになるけど…力のあるところを見せてくれよ!」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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