怖さなら負けてないと思うけど?

FROM:小原律子

近頃、小学生の授業の中で「〇〇を忘れました」という言葉を度々耳にすることがあり、少し気になっていました。

忘れたら借りればいいと軽く考えていると勉強面にもいろいろ支障が出てくるから、小学生のうちから、いやむしろ小学生だからこそきちんと注意するようにと塾長からは言われており、私も同じ考えでいました。

小学5年生のHくんは今週も平気な顔で「消しゴム忘れた」というので、えっ?また…?と思い、日頃のにこやかな話し方を一時封印し、Hくんに尋ねました。

「最近、塾に来るときに忘れ物してくること多くない?…今日は宿題も半分しか終わってないようだし…」

彼が習い事などで、以前よりも忙しい日々を過ごしていることは承知しています。

「Hくんは、野球やっているんだよね。練習行くときに、グローブ忘れることもあるの?」

「いいえ。忘れません!」

「そうなんだぁ。グローブを忘れないのは、キャッチボールするときになかったら困るなぁ…とか考えて、きちんと準備するからなんでしょ?」

野球を例に勉強も…との思いで話をすると、H君はそれをきっぱり否定して言いました。「ちがいます!野球の監督、怒ると怖いからです!」

意外な返事に一瞬戸惑いましたが続けて言いました。「えっ?じゃぁ、塾でもがっちり怒れば、消しゴム忘れずに持ってくるの…?」

するとH君は、相変わらずまっすぐに私の目を見て「はい」と返事。

「今まで、Hくんにどう話したら忘れものがなくなるかな?って私なりにいろいろ考えて声をかけていたのに…そうか…じゃぁ…怒ってもらおうか…」と言いながら、数十分前に外出して、空席になっている塾長の机を指しました!

「Hくんはまだ知らないか~。塾長先生を本気で怒らせたら、ものすご~く怖いんだよ!」

そういいながら、先ほどからこのやり取りをそばで聞いていた塾生OBの高橋雄磨先生をちらっと見ると、苦笑いしながらウンウンと頷いています。

「そうなんですか…」

「まぁ、そういうわけで、ハイパーにも怖い人はいるんだけれど…、今日のところは塾長先生もいないことだし、いつも通り貸してあげるから」

消しゴムを手にしたH君は、その後いつになく神妙な面持ちで勉強を始めました。怖さで引っ張るのは本当はあまり良くないと思いますが、野球の監督の話の流れから、今回はこんな形でとりあえず…。

最後、学習が終わり、机の上に消しゴムを置いたまま黙って帰ろうとするHくんに、研修中の山崎先生が小さな声で何かアドバイスしました。

するとH君は「消しゴム、ありがとうございました!」と私のところへ返しにやって来たのです。
(Y先生~、ナイスフォロー!)

今後のHくんに注目です…(笑)

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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