泣けた一言

名取一中、名取二中は中間テストが返されました。(増田中はまだ2科目程度)

特進クラスでは、試験前に決めた目標をクリアした人が二人います。

目標は前回40位だったら20位という具合に、2倍にジャンプアップするような数値を決めているのですが、その高いハードルをクリアした二人は、教室に入るなりさっそく商品のクオカードをちょうだいちょうだいと言ってきます。

私は、増田中の結果が出そろうまで待つように二人を諭して、早速増田中の何人かに、今日テストが返されたかどうか、得点は何点だったのかを聞いて回ります。

すると、一人の男子が「英語がちょっと…」と言いました。

「なになに?『ちょっと…』ってどうしたの?」と聞き返しましたが、話し方のニュアンスで下がったであろうことは言われなくても分かります。

得点を見ると93が75になっていました。隣の増中男子も95が77に。もう一人も99が91になっていました。

(やはり…)

得点を見て、確かに英語が少し手薄になっていたからな…と思いました。

試験前、理科の「人のからだ」が全然覚えられないというので、人体の器官や消化の仕組みを詳しく解説しました。

歴史も全然だというので、壁に貼って覚えられるような年表を作り、塾では何度も小テストを繰り返しました。

そうすると普段メインに指導している英語と数学は、どちらかを少し削らないといけません。

そして今回、数学は一次関数です。ここは変化の割合や動点問題がややこしいから削れない。

ということで英語の指導時間が縮小されたのですが、やはりしわ寄せが来たかと思いました。

彼らに言わせると、今回英語は難しかったようで平均点も低いとのことですが、それは関係ありません。どんなに難しかろうが、習っている範囲から出ている以上文句は言えないのです。

ちなみに前回93点で今回75点になった生徒は、今からちょうど1年前に行われた中間テスト後に塾に来ました。

そして入会前59点だった英語が、期末、学年末で70点台になり、中2一学期でやっと90点台まで来たのでした。

(せっかくここまで来たのに…。…となると、やはり英語は削れないな…)

肩を落として数学の得点欄を見ると、そこには「100」の数字が!おお!
隣の男子は97点、その隣も97点。

「おお、すごいじゃないか。一次関数で100とはな。まあ問題が簡単だったんだろうが(笑)、ノーミスだったことが素晴らしい。」

そう言って健闘をたたえると「はい…簡単でした…」との返事。そしてさらに、彼は我が耳を疑う言葉を発しました。

「もうちょっと問題難しくしてくれたらよかったのに…」

(…な…なに…?)彼のセリフを聞いて、一瞬固まってしまいました。

「ほ…ほう!お…お前…いま…もっと難しいほうが良かったって言ったのか?」

「はい…」

「おお!素晴らしいっ!そうだよ、そうなんだよ!いや~、アンタもやっとその境地にお立ちになったワケね。そうそう、問題はな、難しいほどいいんだよ!おい、お前もか?」

そう言って隣の男子に振ると、彼も「もっと難しいほうが良かったですね」と言いました。おお!アンタも…!

いや~感無量…。こんなにうれしい気持ちになったのはどのぐらいぶりだろう…。

この生徒は、こちらが高い目標を掲げても、いつも「無理です…」「勝てないと思います」ばかり言うカテナイン患者の典型でした。

解けない問題や難しい問題があると「自分には無理」と思い、それを解いた人には「さすが、自分とは違う」と言う。もう体の芯まですっかり負け犬感情が染みついていたのです。

そういう「弱者マインド」が彼らを430点から450点近辺で足踏みさせていたのですが、そこを何とかしようと、その意識さえはずれれば彼らはまだ伸びると思って、私は授業でことあるたびに彼らに言い続けていたのでした。

「大丈夫、上の奴らなんて屁でもない」

「中学の10番以内?バカばっかりだよ。ホントの天才は各中学に一人いるかどうか」

「問題が難しい?あのな、問題は難しいほうがいいんだよ」

「簡単な問題だったら、お前らの優位性をどうやって示すんだ」

「オレが昔、模試を受けてあまりに簡単だったとき、カネ返せって思ったよ。反対に難しい回のときは涙を流して感謝した。問題作った人に。」
(過去ブログ参照⇒これ、難しすぎ!

「試験は点数じゃねぇ。順位だ。いかに他人を抜いたかが全てだ。ちなみにリスニングは敵を欺く絶好の場だ」
(過去ブログ参照⇒勝ちたくて芝居を打つ

それが……
生まれたばかりの仔馬のようにひ弱だったお前たちが……「難しくしてくれた方が良かった」って言えるぐらいにまでなって…ウッ…エーン、エーン

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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