雑談授業3

「さて、自由権の2番目は『精神の自由』だ。ところでK君、精神ってなに?」

「…心…とか?」

「そうだな、心、思い、考え。それらが自由でよいってことだ。例えば今の政治について批判的なことを思っても、それを公言してもいいってことになっている。

 昔、治安維持法…はい1925年ね…その頃は批判的なことを言ったりしたら、警察に捕まっていた。でも今は大丈夫だ。何と言っても思想の自由、表現の自由が認められているからね」

そう言って、思想、表現の自由と板書します。生徒もノートに取ります。

「ほかで言うと、宗教の自由というのもある。別に仏教じゃなくてもキリスト教やイスラム教、オウム真理教とかをやってもいい」

「ははは、オウムって」

「それに学問の自由も認められている。オレが『数学って美しい』と言ってウットリすると、決まって人を蔑んだ目で見る女子が何人かいるけどな…ホントにもう、そのうち訴えちゃうよ」

そう言って数学嫌いの女子をジロッとにらみます。女の子たちは苦笑い。

「あと、集会・結社の自由もあるな。さて、集会って何のことだろう?」

「子ども会とか?」

「そうそう、子ども会ね。あとは…そうだな…集会つって個人的に思いつくのは暴走族の集会な」

「ぼ、暴走族って!」

「いやいやあれも立派な?集会だろう。よく港とか河川敷でやってるやつ。

 集会の自由が人権として認められているんだからさ、彼らも警察が来たらこう言えばいいんだ。

『基本的人権の自由権、「精神の自由」の中に「集会の自由」というのがあるだろうが!文句あんのかこらっ!』ってさ」

「ええ~っ?なに~その不良~!」

「フフフ…でも間違ってないよね。

 おい、S君。お前が警察官だとしてさ、奴らにそう言われたらどうする?

 『子ども会も俺らの集会も同じ集会だろっ?集会は自由って憲法に書いてあんだろうがっ!お前…日本国憲法ナメてんのか?』って凄まれたら」

「ははは…な、なんスかその人…う~ん…」

「はい、ここで登場するのが『公共の福祉』だ。

 これには社会全体の幸せっていうステキな意味があるんだけどさ…
 
 今までやってきた人権は一応一通りみんなに認められている権利だ。
 
 だけど『公共の福祉に反しない限り』って制限があるの。思想も、表現も、男女平等もぜーんぶ。

 だから、警官はこう言えばいい。

『キミらの集会は近所迷惑だ!公共の福祉に反する!』ってね(笑)」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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