雑談授業2

「さて基本的人権の2番目。今度は自由権だ。これには3つあってな。まずは『身体の自由』」

そう言ってホワイトボードへ書きます。生徒もノートに写します。

「さて、身体が自由だって言われてもさ…ピンとこないよね。

 もちろん世の中に体が不自由な人はいるけど、そういう話じゃない。

 …はい、ここにも書いてある通り、身体の自由というのは、奴隷的拘束を受けないとか苦役からの自由が認められているということだ」

生徒はその言葉を熱心にメモします。

「奴隷的拘束ってのは…分かりやすいよね。子どもに何日も食事を与えないとか、ある種虐待のように人を拘束すること。これはダメってことだ。まあ、当たり前だけどね。じゃあ苦役は?クエキってなに?」

生徒ら何人かに振ると、みんな首をひねっています。

「まあ、一言でいうと苦しい労働ってとこかな。

 昔は丁稚奉公というのがあってね。貧しい家庭の四男、五男なんかは口減らしのために裕福な家に行かされた。

 そして当然そこでは三食のメシの代わりに朝から晩まで苦しい労働をさせられる。それはナシってことになったんだ」

そう言って生徒らの反応を観察。

しかしまだ「ふ~ん…」という感じなので、もっと分かりやすく言う必要があるなと思いました。

「だから例えばさ、お前らのお母さんがね…

『はい、食べたあと食器はすぐに片づけて!』とか『皿洗い頼むわよ』とか『お風呂の掃除お願いね』と言うでしょ?そう言われたらどうなの?

 『…まったく…こっちはLINEの返信で忙しいっつーのによぉ…分かってねぇなぁ』って思う?

 だったら、そういうときはこう反論すればいいんだ。

『お母さん、今の憲法では「苦役からの自由」が認められているんだよ。皿洗いやお風呂掃除はボクにとって苦役だ。だからやんない』って」

みんなにとって話が身近だからなのでしょう。結構笑ってくれました。

「というわけで、今のセリフが本当にお母さんに通じるかどうか、今度誰か試してみて。あ、張り倒されても責任は取れないからね(笑)」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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