前期入試のはなし

内申点…

この言葉を聞くたび心の中が…どんよりしてしまいます。

中3夏まで部活を一生懸命頑張り(それは往々にして勉強がおろそかになり、内申点が低くなることがよくありますが)、そして部活引退後のラスト半年で受験勉強を一生懸命頑張り、成績急上昇、実力的に合格間違いナシ!

となっても…

内申点という過去の呪縛のために努力が報われないということがよく起こります。

無論、内申点がいい人にとっては現制度は大変ありがたいので、その人たちから見たら私の意見は「何を言ってるんだ!」ということになるかもしれません。

決してその人たちを悪く言うものではないのをご承知願いたいと思うのですが、私の言いたいのは、内申点が不足していたら、たとえどれだけ頑張っても「無理」というのが宮城県公立高校の入試制度だということです。

詳しく説明します。
まず、下は先月発表された公立高校入試の仕組みです。
※県のHPで公表しているものを張り付けました。

宮城高校入試仕組み

カコミ左は「前期入試」の説明です。

今回はこちらの話をします。

前期仕組み


生徒は公立高校に関して言うと、「前期」と「後期」の2回受験することができます。

ただし、「前期」は誰でもというわけではなく、「出願できる条件」というのに見合った者だけが受けられます。

その「条件」とは、学校によっていろいろありますが、メインは内申点によるしばりです。

例えば、希望者の多い「仙台南」は、
・中学1~3年の全教科平均評定4.2以上で、すべての評定が3以上の生徒
となっています。

つまり、たとえ数学や英語で「5」を連発しても、「2」以下を何かで1回でも取ったらアウト、「そんな人はウチの高校は無理だから受けないでくださいね」ということです。

美術を先生に理解されず、一回だけ「2」を取ったことのある自分はこういうのを見ると腹が立ってしょうがないのですが、まあそういう決まりということで…

ほかのケースでは、この辺で受験者の多い「名取北」だと、

・中学1~3年の全教科平均評定4.0以上
・または3.8以上で、部活が優れているか、英検、漢検、数検のどれかで3級以上
となっています。

名取北を受ける人で、4.0を取っている人が果たしてどれぐらいいるのかとちょっと首を傾げたくなるのですが、2つ目にある3.8なら少し手が届きそう。

しかし、3.8には追加条件があり、これを見ると各種検定を取っておくこともそれなりに大事なんだなあと思います。

変わったところで「仙台一」は内申の縛りがありません。

「そんなものでは人間を測れないよ」という学校側のメッセージが伝わり、さすが一高!と思わせるのですが但し書きがあります。

・部活で県大会以上
・校外活動で東北大会以上
・県レベル以上の強化指定選手
・生徒会、スポーツ、文化活動、ボランティアでリーダーシップを発揮した実績を自己アピールできる

上の4つから1つ以上満たしている者という内容です。

ふ~む…
これを見ると、ウチの講師で、中学生の時にDSの「ポケモン選手権」で東北大会に出場した菊池忠裕先生は、2番目の条件をクリアしたことになるのかなぁ…

面接でマジメな顔で言うんだろうか。
「私は中2のときにポケモンで東北大会へ出場した実績があります!」とか(笑)

話が脱線したので元へ戻すと、各学校「条件」は確かに厳しめではありますが、これはこれでアリだと思います。

「そんな…内申点の条件が高すぎじゃないですか!」

と思った方、いやいやこれでいいんですよ。

「前期試験」というのは、ある意味、特別ルールを設けて中学3年間の頑張りを認めるものです。

入試みたいなペーパー試験は苦手だけど、学校の授業はマジメに取り組んだ。
部活もがんばって県大会へ行った。
そういう部分を認めてほしい!

という生徒だっています。

無論、世に出たら、公務員になるにも医者になるにも税理士になるにも試験をパスしなければなりません。

「それまでの頑張りを認めてほしい!」といっても通じるわけがない。

でもそれは世に出たらの話であって、高校受験ですべての人間にそれを求めるのはあまりに酷。

だから、弱者救済措置として特別ルールで「前期入試」という制度がある、と私はこのように解釈しています。

「弱者救済」と書きましたが、もちろん、「強者」の方もこれで受かるならこれでということで多くの方が受けられます。

ルールはルールなので、これももちろんアリ。

だから「前期」ではあくまで募集定員の20%(普通科の場合)しか取らないのです。

一方、体育科や美術科などは50%近くこちらで取ります。

表にあるように、「前期試験」の中に「独自検査」というのがあり、ここで行う技能テストで受験生の能力を測りたいからです

だから、体育科や美術科は募集割合が50%と高くなっているのですが、私は100%にしてもいいんじゃないかと思っています。

そして、普通科は後期100%にするべきだと。

後期のはなしは次の機会に…。

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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