スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自信をもって!

「先生、できました!」

数学の難しい問題を一斉にやってもらっている中、A君が手をあげました。
うしろの列に座っているうちの二人がすでに解き終えていて、彼が3人目です。

「どれどれ答えは?」

「…これ…」

「ふ~ん」

「えっ?…違うんですか?」

こちらが当たりともハズレとも言わないので、だんだん不安になってきているようです。

「さあねー。ただ…後ろの二人とは違うね」

そう告げると、彼は「あーやっぱり…」と言って、自分の答えを消そうとしました。

「おいおい、何やってんだよ。消すなって」

「え~…絶対ハズれてるっスよ」

「分かんないだろ。お前が当たってるかもしれないじゃないか」

「え~っ!いや…間違ってますよ…」

でた…。どうして自分に自信が持てないかなぁ…。

A君はことあるごとに、自分はダメだ、バカだと言ってテンションが下がるクセがあります。

この生徒の壁はまさにこの部分。

自分は所詮この程度…と思っている人間は、一生「その程度」でもがくことになります。

A君は誰にも解けない問題を過去に何回も当ててきた実力者。

そのたびに「やっぱりお前は頭がいいんだよ」「これが解けるとはさすがだね」と今まで何度も褒めてきたのですが、そう言うと決まってブルブルと首を横に振って、自分はそんなんじゃない…と元の居心地のいい低いレベルへ舞い戻ってしまいます。

それを見るたび、ああ…せっかくいいモノを持っているのにもったいない…と思うのですが…

私はA君を見つめて言いました。
「間違ってると思うんだったら見直しな」

「はい…。でもなぁ…問題ないと思うんだよな…」

「なら、それでいいんだよ。後ろの二人が間違ってるんだ」

二人をチラ見すると共にニヤッと笑いました。

その後、他の人も問題を解き終え、一人、また一人と手が上がります。

「どれどれ?ほー…これで4人が同じ答えになったな」

そう言って意地悪そうにA君の方を見ると、彼は顔を赤くして言いました。
「ほらーやっぱり…」

「まだハズレだと決まったわけじゃないだろ。
 堂々としていればいいんだよ。
 『ふっ、どいつもこいつもバカばっかりだな…自分のが間違ってるとも知らずに…ククク』
 と心の中で笑ってりゃいいんだ。」

辺りで笑いがおこるも、彼はまだ不安な様子。

そのうち、同じ学校の学年1位、Bさんが手をあげました。

私がBさんのもとへ近寄り、答えを見ます。
A君がその様子をかたずを飲んで見守っているのが分かります。

Bさんの答えは…
残念ながらAさんとは違って、多数側でした。

私は苦笑いしながら言いました。
「あちゃー…A君…終わったな…。
 天才のBさんも向こうに回ってはおしまいだ…。こりゃ勝ち目がないわ…」

A君の顔からさっと血の気が引くのが分かりました。

彼は自分の答えを消しゴムで力強く消しながら、ムキになって言いました。
「ほらね!!!だから言ったでしょ!!!」

その後、私がホワイトボードで解き方と答えをやると、確かに答えは多数側のものとなりました。

う~ん…今回は…残念だったけど…俺の伝えたい部分は分かってくれたかい

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

ハイパーラーニング

Author:ハイパーラーニング
2000年に名取市で生まれ、生徒たった1人から始まった塾は、2016年におかげさまで1教室400名を超えるまでになり、同年、五橋に2教室目が誕生いたしました。

これまで、勉強をつい怠ける男子生徒や、受験に不安を感じる女子学生と、日々丁々発止のやりとりを続けてきて十余年、時が経つのは随分あっという間だった感じがします。

初心を忘れず、生徒との一分一秒を大切に。これからも生徒さんの目標達成に向かって共に歩んで参りたいと思っています。

こちらでは各講師が日替わりでクラスの様子をお伝えしてまいります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。