FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

真剣勝負

<前回の続きpart.3>

「同級生のたまり場となり、毎日自宅がマージャン会場と化していたS君だが、テストになると…

 常に俺の上を行っていた。

 俺が10位なら、やつは8位。俺が7位ならやつは5位とかね。

 俺は思ったよ。

 ほかのガリ勉君には負けてもいいけど、やつに勝てないのはどうしてだ?

 オレとやつの脳ミソに、何か違いでもあるのか?

 いやいやそんなワケはない。

 そんなバカなことはない。

 ならどうして勝てないんだ?とね。

 高2の学年末、もうこれが最後の勝負になるだろうと思った。

 やつは文系で俺は理系だ。高3ではもう戦えない。

 だから最後のチャンスということで、そのときは平日もよく勉強をやった。

 好きな数学だけでなく、今まで適当に済ませていた苦手科目も率先してやった。

 そしてテストが終わり…

 結果は…また負けだった。

 オレが5位でやつが3位だったと思う。

 ガックリきて、やつに打ち明けた。

 『実はオレ…今回が最後と思ってお前と勝負をしていたんだけどな…勝てなかった…』

 すると、やつはオレの肩をポンと叩きながらこう言った。

 『ほう、工藤!オレと勝負してたの?ハハハ、10年早えよ!』
 
 やつは弱い相手には優しいが、自分が認めた相手には軽口を叩くクセがあった。

 だから、俺はそのように接してもらったことがうれしかった。

 『いや~不思議だな。どう考えてもお前の脳ミソより、オレの方が質、量、香り…全てにおいて上なんだがな』

 『ハッハハハ、相変わらず面白いこと言うなぁ、お前は!』

 その後、しばらく沈黙があったが、俺はとうとう切り出した。
 
 『お前さ…なんでそんなに点が取れんだ?』

 ああ、とうとう言っちまった…
 
 この質問だけは、したくはなかったのに…

 これで上下関係がハッキリしてしまったな…と思った。

 しかし…どうしても解せない俺は…タブーに触れてでも真相を聞きだしたかった。

 すると、やつは少し真面目な顔をして言った。

 『そりゃあ、俺は…』 (つづく)

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

ハイパーラーニング

Author:ハイパーラーニング
2000年に名取市で生まれ、生徒たった1人から始まった塾は、2016年におかげさまで1教室400名を超えるまでになり、同年、五橋に2教室目が誕生いたしました。

これまで、勉強をつい怠ける男子生徒や、受験に不安を感じる女子学生と、日々丁々発止のやりとりを続けてきて十余年、時が経つのは随分あっという間だった感じがします。

初心を忘れず、生徒との一分一秒を大切に。これからも生徒さんの目標達成に向かって共に歩んで参りたいと思っています。

こちらでは各講師が日替わりでクラスの様子をお伝えしてまいります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。