高校時代の強敵(とも)たち

<前回の続きpart.2>

「むかーし、むかし…ってそんな前でもないけどさ。

 オレの高校時代の一高の10位以内というのは…ほとんどが勉強の虫だった。

 今医者をやっている双子のNブラザーズなんかは、部活をしないで毎日4時に家に帰り、住み込みの家庭教師が連日12時まで勉強を教えているってウワサだった。

 ほかのトップ層の連中も、部活をやっている人間もいたけど、大体は夕方6時7時から夜中まで、ガッチリ勉強をやっていたようだった。

 一応、オレも10位以内にはいたが、そいつらに負けるのはしょうがないと思った。

 なぜなら毎日6時間も7時間も勉強できないからね。

 俺は軟式野球のキャプテンをやっていて、部室の戸締りとかあって、学校を出るのが夜7時ぐらいだった。

 しかもそのあとほぼ毎日アルバイトをしていたから、家に帰るのは11時。

 帰ったら、もうそのままグタッと泥のように眠る日々で、勉強なんてこれっぽっちもしなかった。

 ただ、土日はよくやった。

 朝起きて、懸案だった数学の問題を机に広げるんだ。

 今日は学校がない。よ~し、やるぞ~!って感じでね…

 気づいたら夜の12時なんてことがザラだった。

 毎日コツコツは苦手だけど、ここ一番のパワーはあるというタイプだったんだな。

 そんな俺が唯一、コイツにだけは勝ちたいと思う人間がいた。

 S君というやつなんだが、こいつはテニス部のキャプテンだった。

 俺らが帰るのはいつも部室の戸締りをしてからだから、二人とも学校を出る時間は遅く、早い時間からの勉強はできなかった。

 さらにS君は、学校のすぐそばに自宅があった。

 これだけ聞くと、いいことのように聞こえるが…そうじゃない。

 やつの親は共働きで、両親の帰りは深夜だったんだ。

 これが何を意味するか分かる?

 彼の家はね…俺らの格好の遊び場になったんだよ。

 毎日たくさんの友達がやつの家にたむろった。

 もう毎日、毎日、マージャンをやったりゲームをやったりしてね。

 俺もバイトのスキマを見てやつの家に通ったが…
 
 まあ、学校から近いから誰かしらは常にいる、でも親はいないというね…まさに俺らにとってパラダイス。いや~楽しかったな~。

 そんな感じで、やつの家は毎日10時過ぎまで悪友どもがワイワイやっているんだ。どう考えても勉強なんてできっこないよな。

 しかし、やつはテストになると… (つづく)

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR