お母さんが怒鳴るワケ

「今まで私が子どもに勉強を教えていたんですが…
 
 最近はねー…親から言われるとイヤみたいで…
 
 私も『なんでこれが分かんないのっ!』ってつい怒鳴っちゃったりして…」

ここのところ体験授業のお問い合わせが多く、その初回面談で今勉強がどんな感じかを尋ねると、上のようにおっしゃって、「だから塾に…」という方が少なくありません。

これは小6~中2のお母さんに多い意見です。

お母さんは、我が子が置いていかれないようにと指導につい力が入ってしまうようですが、その気持ちは痛いほどよくわかります。
私も何回言ってもわからない子にはついガミガミ口調になってしまうので…。

個別指導や家庭教師のチラシによくあるうたい文句で、
「お子様のペースに合わせてやさしく親身に教えます」

なんてのがありますが(ウチも似たようなものですが…)、
あれを本当に実践したら、教える方は楽でいいですね。

たとえば今週学校で10習ったら、生徒が置いていかれないようにするには、またテストで平均以上取らせるには、塾でも10教えないといけません。

しかし、1回や2回で分からない子に1週間で10教え込むことは到底無理…。

するとどうなるか。

答えは…2つです。

一つは、無理してでも10を教えるのと、
もう一つは、「10教えるのをやめる」ということです。

やめるというのはゼロにするという意味ではなく、具体的には教える量を3ぐらいに絞るのです。

そうすればゆとりが生まれるので、ゆっくり丁寧に教えられます。

そしてひとつできたら、いや0.5ぐらいできたら、
「よくできたねー!」と言って褒める。

そんな感じであっという間に1時間、2時間がたち、もう結構疲れたろうから今日はここまでねと笑顔で問題集を閉じ、苦労をねぎらい、じゃまた来週頑張ろうねと勇気づける。

勉強が苦手な子への個別指導は、
このパターンを取るケースが多いと思います。

これは子どもへの肉体的、精神的な負担は少なくていいですね。

無理に詰め込まず、今できることから始めようという思想です。

「ああ、それならいいかもしれない」
と子は思うでしょう。
親もまたそう思うかもしれません。

しかし…

「教える量を3に絞る」ということは…

裏を返すと「7は捨てる」ということです。

私的には…これが悔しい。

冒頭のお母さん方も恐らくそうでしょう
だから生徒に我が子にアツくなってしまうのです。

だから、
「私が教えるとつい怒鳴っちゃうんですよねー」
というお母さん方のセリフを聞くと、内心うれしくなってしまいます。

(ああ、このお母さんはあきらめてない…捨ててない)…と。

私も生徒をガンガン引っ張る中で、だんだんそれに耐えられなくなってきた生徒にはまずこう言います。

「あのな…よく聞けよ。

『これは難しいからやんなくていいよ^^
 でもここは大事だからここだけはやろうね^^』

って言うのが、ホントにいいか?

お前がそれを望むのならそうするよ。
その方がこっちだって楽なんだ。

だけどな…、それはある意味…
(ああ、言いたくない…ブログにこうやって書くのも嫌だ…)

それはある意味…
『見切られた』ってことなんだぞ。

この人は、全部は『ムリ』だから
この人は、やり抜くパワーが『ない』から

だから3でいいよ♪
ゆっくりやろう♪
楽しくやろう♪

って言ってんの。

それがホントにいいか?」と。

そうやって、最後の最後まで拾い続けたい。
お母さんもきっとそんな気持ちなんだろうと思います。

*************************

(おまけ)

でも…
結局は『ゆとり』を選ばざるを得ない生徒もいます。

どうしても勉強が苦手だという生徒はやはり存在して、彼らには温かい目で接してあげないといけないと思っています。

彼らにまで無理に突っ込んでいくのは、先ほども書いた通り肉体的精神的にその子を追い込むことになり、生徒がかわいそうだし、あまり良いこととは思えません。

そういう人には、先ほど述べた通り、すべてを詰め込むのではなく、勉強量を絞ってちょっとずつ達成感を与えてやる方がいいんです。

ただ、どの生徒が勉強量を絞り、どの生徒まで引っ張り続けられるのか…

その線引きが非常に難しいのですが…

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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