そのやり方では無理がある…

「いやぁ…まいりました…。どうも計算を機械的にやってるんですよね…」

中1女子の個別指導を終えた講師が、授業後ぼやいていました。

機械的とはどういうことかと聞くと、

「例えば、-4+7だとしたら、『これは異符号同士の和だから…』とかってやるんですよ」

「でたーーーー!!!ハイハイ、『異符号同士の和は、まず絶対値の差を求めてから、絶対値の大きい方の符号をつけよ』というアレね」

*********************

※ちなみにこれは、教科書やほとんど全ての参考書、問題集に書いてある、マイナスの計算のやり方です。

具体的には、-4+7だとしたら、

①まず絶対値の4と7の差を求める ⇒ 3

②次に絶対値の大きい方、この場合は4より7の方が大きいので、
7の前についている「+」を取る。

③よって答えは、+3となる

*********************

「ああ、はいはい、そんなやつです…」

「『同符号同士の和は、2つの絶対値の和に、その符号をつけよ』というのもあるよね」

「ああ、はい…。Aさんは、それを唱えながら計算をやるんで遅いんですよ…」

「…いやー、ひどい…。まったく…最悪の教え方だよそれは。まるで取扱説明書だ…」

「ホント、そうですよね…。Bさんは数直線をイメージしてやるから、計算速いし正確なんですが…Aさんは…学校から言われた通りにやります…。

なんでも学校は、その『絶対値がどうのこうの…』を一字一句間違えず暗記せよと教えているらしいんです…。」

「ええ???…まあ、そっか…仕方ないかな…。

教科書に載っていることは、ほとんどが正しく、やり方も簡潔なんだけど…唯一の例外がそれなんだよ。正負の数の計算…。

大人で、『これは異符号同士の和だから、まず絶対値を引いて…』なんつって計算やる人なんかいないっての。

-4+7なんて今どき小学生でもできるよね。ゲームなんかで、マイナス4ポイントから7点取ったから今は3点だ!なんて言ってね。

ところが中学生になると、絶対値だ…。まったくね…」

「どうしたらいいでしょうかね」

「それはやめさせて。そんなことやって計算している大人はいないって。学校での暗唱には仕方なく付き合うとして、これから計算は数直線とか普段の生活を意識させるんだ。

-4℃から7℃上がった。今何℃?とかで考えるようにさせて」

「わかりました。一応言いますが…あの子…真面目だから『他のやり方ではやりたくない』とか言わないかな…笑」

「えっ?あいつそういうタイプなの…?
たまに女子にいるんだよ…潔癖症というかなんというか…。
ただ、これはダメだ。それで計算やってたら永久に遅いままだ。
なんとしても変えさせるように」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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