考える人とあきらめる人

試験対策真っ盛り。

中2理科の今回の範囲は、毎年苦手な人が続出する「化学変化」。

どの中学の試験範囲表にも、
「化学反応式を確実に覚えましょう」
「数字合わせができるように練習しましょう」
と書いてあります。

そこで塾でもしっかり指導します。
ただの暗記ではなく、なぜそのような式なるのかを。
 
2H2O⇒2H2+O2 だったら、
なぜ、H2Oの前に2がつくのかなど。
 
指導後、本当に分かったか確かめるため、
次に酸化銀Ag2Oの熱分解だったらどうなるかをやらせてみます。
しかし、これはやや難しいので、なかなかすんなりとはいきません…。

しばらくするとようやくできた人が、一人、また一人手を上げます。
自分がやったのが当たっているのか、みなドキドキワクワクした様子です。

「ほ~、よくできたね、どれどれ?」とこちらが近づくと、
ある女の子は笑顔で「多分ハズれてるよこれ」と言って、
ハズれた時恥ずかしくないように保険を掛けます。

「おお、よくできたね!」とほめると、もうニッコニコ。

ほかにもっとないの?と言わんばかりなので、
「これは絶対に出ることはないけど・・・」と断って
砂糖(C6H12O6)を燃やしたときの数合わせを問題に出しました。

「うわ~~なにそれ~~!!」と、できた数人が叫ぶもすぐに問題に取り掛かります。(これは一体どうなるんだろう???)という好奇心、興奮が表情にありありと見て取れます。

ああ、いいなあその表情…。
眉間にしわを寄せて、問題を見たり、天井を見たり…
あーでもない、こーでもない…
と集中して考えている。
この仕事をやっていて一番幸せを感じる瞬間だなあ…。

ふと見ると、前に座っている男子が手を上げています。
ひとつ前の酸化銀の問題がやっとできたようです。

「よし、できたな!じゃあ、お前も砂糖やってみっか?」
「いや~あれは無理!」
「でもまずトライしてみたら」
「え~!あれは見ただけでもうやる気しないっすよ」

他の男子にもふりました。「よしお前も、砂糖やってみろ」
「ハハハ、あれは無理っすよ」

この二人は校内順位40、50番台。
変わって、興奮しながら必死に考えている4人はみな20番以内。

学習理解度的には両者にほとんど差がないのに…

やっぱり精神力の差なんだなあ…

時間が無くなってきて、「そろそろ解答を…」とみんなに言いました。

すると、必死に考えている中の何人かが、両の耳に人差し指を突っ込みます。
どうしても一人でやり抜きたいようです。…素晴らしい。

例の男子二人に言いました。
「おいほら、あれを見てみなよ」

うしろの方で、耳栓をしながら問題とにらめっこしている男子女子を指さします。
「あれだよ、あれ。お前らに欠けているのは」

二人はうしろをちらっと見て、「いや~」と苦笑いをしました。
「いいの?解答やっちゃって」
「はい、いいっすよ。だってわかんないスもん・・・」
「1秒も考えてねーだろっ!」
「あ・・・ハハハ・・・」
「そういうのをクズっていうんじゃないの?」

私は、彼らの大好きな言葉を発しました。

それを聞き、ハハハと笑う彼らはカイジファン。

映画(マンガ)の中では、クズと呼ばれる方々が借金にまみれ、地底で強制労働させられ、ときには命をも落とす。

そういうストーリーを知っているなら、なおのこと立ち上がらないと!

*********************
(おまけ)

ちなみに私もカイジの大ファン。

ビルとビルに架けられた鉄骨渡り(落ちたら当然即死)で、
支配人の利根川が言う名言を、いつか彼らに見せてあげたい。


「何も築いてこなかったおまえらに どこまで想像が届くかわからぬが
想像してみろ いわゆるレールの上を行く男たちの人生を
おまえらのようにボォーッとしちゃいないぞ…!

小学中学と塾通いをし… 常に成績はクラスのトップ
有名中学 有名進学校と 受験戦争のコマを進め 一流大学に入る…

入って3年もすれば 今度は就職戦争… 頭を下げ
会社から会社を歩き回り 足を棒にしてやっと取る内定……
やっと入る一流企業… これが一つのゴールだが……
ホッとするのも束の間 すぐ気が付く
レースがまだまだ終わってないことを…

今度は出世競争… まだまだ自制していかねばならぬ…!
ギャンブルにも 酒にも女にも溺れず 仕事を第一に考え
ゲスな上司にへつらい 取り引き先にはおべっか 遅れず サボらず ミスもせず…
毎日律儀に 定時に会社に通い 残業をし ひどいスケジュールの出張もこなし…
時期が来れば単身赴任… 夏休みは数日… そんな生活を10余年続けて

気が付けばもう若くない 30台半ば・・・40
そういう年になって やっと蓄えられる預金高が… 1千 2千万という金なんだ…
わかるか…?
2千万は大金… 大金なんだ……!

世間一般の道…… つまり命を薄めて手に入れる場合は
これだけのことをしなければならない それに比べて おまえらはなんだ…!?

必死に勉強したわけでもなく…… 懸命に働いたわけでもない……
何も築かず…… 何も耐えず…… 何も乗り越えず……
ただダラダラと過ごし…
やったことと言えば ほんの十数分の余興…

なめるなっ…!
あんなもので2千万という大金が手に入るかっ…!

おまえらのように 継続した努力ができぬ輩は 本来大金なんて夢のまた夢…
それでも手に入れたい…… どうしても手に入れたい…となったら…
これはもう… 命を張る以外ないっ…!

当然さ… おまえらは10年15年いう歳月で薄めず……
たった1日で分不相応な 大金を手に入れようというのだからな……
さあ…… 目を覚ませっ……!
渡れっ…! 渡るんだっ…!
この機会を逃したら2千万なんて もうおまえには生涯 手にできない…!」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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