トップの力 (1)

「お前のお母さんと約束したんだよ。トップ校に入れるって」

その中3女子は頭脳明晰。
しかも運動能力も抜群ときたから大変です。

部活での活躍が大変期待されており、その日の塾の授業中も、ついさっきまで校庭をたくさん走ってきたのだろう、ヘトヘトに疲れ切っており、眠いのを必死にこらえている様が見ていて痛々しいほどです。

その生徒は普段から「勉強は嫌いだ」「ずっと遊んでいたい」と口にしていますが、やるときはやるし、物事を深く考えることができる人です。

問題を解いているとき、分からなくて困っているように見えるのでこちらが少し手を差し伸べようとすると、「ちょっと待って!」とこちらを遮って、コンコンと考え込むことができます。

そういう、伸びるための要素を持ち合わせている人間ですが、「勉強が嫌い」なのと、生徒会の忙しさと運動の疲労から、勉強時間の絶対量が足りないのが現状で、中総体後も何やかんやと運動や行事に時間を取られ、この先も勉強に費やせる時間は少ないことが予測されます。

「だから歯がゆいんだ。
生まれつきなのか何なのか分かんないけど…、
お前がとっても貴重な能力を持っているのを見て、お母さんに約束したんだよ。
必ずトップ校へいれますって」

すると「貴重な能力ってナニ?」みたいな顔をしている生徒が何人かいたのでもう一度説明しました。

「だから、ヒントや答えを見ずに、自力で解いてやろうとする力だよ。
『ちょっと待って!』と言ってオレの説明を拒む力。
これはね…、とても大事なんだ。」

(つづく)

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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