道具から入らないと

勉強が苦手な中2の男子生徒。
普段見ていない他のクラスの生徒の学習をたまたま見る機会があり、その子の計算の様子を間近で見て思った。

(これでは当たるものも当たらない…)

何がかと言うと、「鉛筆」である。

個人的には鉛筆よりもシャープペンの方をおススメしている。
鉛筆のように、書いているうちに先が丸くなって、その結果細かい数字などが読みにくくなる、といった弊害が起こりにくいからだ。

とはいっても、強制はしない。
鉛筆には、木のぬくもりというか…、
使っている人にとっての利便性や愛着があるのだろうから、まあ本人の好きにすればいいのだが…

ただ、この生徒のはひどい…。
芯の先は、長く削られていないのだろう、丸々と肥え太っており、何より驚いたのはその長さ。
鉛筆全体で手の小指ほどの長さしかない。

これじゃダメだ…。

今何とかギリギリ持つことができる状態。
これでは問題に集中できるはずがない。
しかも先が丸いから、ちょっと計算を見ている間に、符号は見落とすわ、×(かける)とx(エックス)は見間違うわ…

これは明らかに道具がミスを誘発させている…。
ちゃんとしたのを使っていれば決してできない生徒ではないのに…。

ほかに書くものを持っていないのかと尋ねると、ないとの返事。
これは話して聞かせるしかない。

「これではダメだ。
これを使っていたら必ず計算ミスや見間違いが起こる。

例えば部活でさ、自分の手足のサイズに合っていないグローブやスパイクを使って練習になるか?
それでうまくなれるかな?
…なれないだろう。

次回は、ちゃんと削られた長い鉛筆を何本か、またはシャープペンがあるならそれでいいから用意しなさい」

割と丁寧に話したつもりだった。
しかし…ダメだった。

話の途中から顔が紅潮し、
「別にこれで書けているんだからいいだろう、どうしてそんなことを言うんだ」とでも言いたげに、不服そうな表情を見せた。

ここで「はい」と聞き入れられる素直さがあれば、この子はこれから伸びるのに…

こういうとき、とことん分かってもらおうと思って、さらに理を重ねるのは…、無駄であることが多い。
将来、話がわかる時が来るまで…、本人の成長を待つほかない。

しかし、このままでは確実に成績が上がらないので、私は事務方からお母さんにきちんと道具を用意してもらうよう連絡してもらった。

(よし…、ひとつひとつ…、一歩一歩でいいから前に進もう)

そう心のメッセージを彼に送り、
次に後ろの生徒を見たら………これは……(続く)

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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