お母さんには見せられない

昨日の中2の授業にて。

「はい、教科書出して」とみんなに言ったとき、
4月中旬に返却し、必ず親に見せるようにと厳命していた模試の結果を間違ってカバンから取り出した男子生徒がいました。

「おいっ!今のそれ…」
もしかして模試を親に見せてないのかと聞くと、
彼は「やべっ!」という顔をしてそれをそそくさとカバンへ。

「渡してからもう3週間ぐらい過ぎてんのにさ…。ちゃんと見せろよ」

そうたしなめると、彼は叫んで言いました。
「え~ダメです!こんなん見せたら殺されるー!」

「どうして!だってお前…上がってるだろ?」

「ええ、まあ…。
…でもダメだっ!見せられないっ!」

「大丈夫だって。2回連続で上がってるんだから、ちゃんとそこをアピールしろよ」

「ダメダメ!ぜったいヤバい!」

「何でだよ!そうそうここまで上がんないよ?
これで怒ったらどんだけ強欲なんだよ。ものごとには段階ってもんがあるんだからさ。」

「いやいや、ダメダメ…。ああ~殺される~…」

(まったく…情けないったらありゃしない…)
私はその男子の今にも泣きだしそうな顔を見て肩を落としました。

確かにあのお母さんはちょっと手ごわそうだけど(笑)…
いつまでも隠し通せるものじゃないんだからさ…

と、そんなことを思っているうちにあることがひらめきました。
「あ、そうだ!必勝法があるぞ!」

「なんですか?!教えてください!」

「よかったなー。…うん、これならバッチリだ。」

「だからなんですか!」

「あさっての母の日だよ。
ここでサプライズをかますんだ。

そうだなあ…、母の日にお母さんに花をやるんだ。
カーネーションでもバラでもいい。
一輪でいいからあげるんだよ。」

彼や取り巻きの男子連中は「えっ?」という表情をしていますが、
女子は多くがクスクス笑っています。

「とにかく花だ。花をやっときゃいいんだよ。
お前が少々へまをしたって、花をもらったらあら不思議。
きれいさっぱり水に流してくれるから。
女の人はモノに弱くてね…
これを利用しない手はない」

すると私の話を聞いた女子が
「うわー先生、最っ低ー!」
「ウチのお母さんには効かないよ!」
と議論に参戦。

私はまだよくわかっていない男子連中にさらに続けました。

「あのな、女の人ってのはな…
母の日とか誕生日とか…、
とにかく記念日を祝ってもらうのが大好きなの。
もしお前からバラをもらったら…きっと相当うれしいぞ」

その男子は「そうっすか~」と半信半疑。

「絶対、大丈夫!
まず日曜の朝に『母の日おめでとう!いつもありがとう!』と言って花を渡す。

これで十分。
もしかしたら感動のあまり涙をこぼすかもしれない。

そしてその午後に『あ、ところでこれ…』と言って模試を渡す。

お母さんはルンルン気分で『え?なあ~に?』と振り向くだろう。
もしかしたらお前のためにケーキを作っているところかもしれない。

そんな幸せいっぱいの状態から一転、
もし結果を見てお前を怒鳴り散らすことができたとしたら…

それは人間ではないな。

大丈夫。花をやってから、3回はもつ。
3回お前がへまをしても花の効力で打消しだ。
やるといいぞ。」

生徒らは楽しそうに聞いていましたが…さて結果は…

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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