宿題の話2

さて、新年度がスタートした一発目なのに、早速宿題をしてこない人がいて、彼らをどう懲らしめたらよいか…というはなしのつづきを…。


少し眉間にしわを寄せながら、低い声でゆっくり話し始めました。

体験に来ている女の子がちょっとビクッとしたように見えます。
(あ~あ…これやると空気が凍るんだよな…)

「さて…、宿題がハンパだった人が何人かいるな…。理由はあるか?」

すると、
男子A「土日は野球でできなかったです。…月、火はちょっと…」
男子B「すいません!ぼくは部活で忙しくて」
男子C「あの~…忘れてました」
女子A「…す、すいません…」

「おい…、野球とか部活とかさ…、言い訳だろ?
4日間寝るまでずっと部活やってたわけじゃないよね」

「は、はい・・・」

「あのさ、言っとくけど宿題なんていいんだよホントはやんなくても。オレも宿題嫌いだし。なのに何で出すか分かる?」

「……」

「お前たちのお母さん方から頼まれてるからだよ。」

「えっ?」

「おい、B君!こないだお前のお父さんと面談したんだ。そんとき言ってたよ。『息子は塾が楽しい、楽しいって言ってるんです』って。
そういわれてオレも『あ、それはどうも…よかったです』なんてしどろもどろになっちゃってな…。ほら、お前のお父さん、コワモテだから…。」

「ウチのお父さん、ヤバいっすよ!」

「確かに。……って、そうじゃなくて!
そして、そのあと言われたんだよ。
『ウチの息子をどうか一つよろしくお願いします』ってな。
オレのような小僧に丁重に頭を下げてな。
…そんとき思ったんだ。
これはしっかり結果を出さないといけない。
でも、あいつは家で勉強しない…。
じゃ、宿題出さないと…ってな。」

興味深そうに聞いている生徒もいれば、「えっ?そんな理由?」みたいな感じで聞いている人もいます。さらにつづけました。

「ほかの面談はお母さん方が多いけど、大体似たようなもんだ。
『家ではやらないので宿題出してください』
ってダイレクトに頼まれるケースがほとんど。
だから出してんだよ。

あ~あ…お前たちが家でしっかり机に向かってさえくれればなあ。

オレはホントは宿題を出すために塾を作ったわけじゃないんだよ。

むかし他の塾でバイトしてた時、オレの授業を聞いた生徒がさ、
『ああ、こんな考え方もあるんだ!』
『この先生の教え方わかりやすい!』
『おお!なるほど!勉強って奥が深いな』
と感動してくれる人が大勢いてな…それがうれしかったんだ。

だから通ってくれる人に感動を与えたくて塾を始めたんだが…いまやただの宿題管理人だ。

それでもうれしかったよ。
お前のお父さんから『息子は楽しい楽しいと通ってます』と聞いたときは。
ああ、オレ…生きてる…ってな。」

B君は後ろでニコニコして聞いています。

「でもな…感動だなんだいっても、結局勉強しない奴は落ちぶれていくんだ。

だから、最低限、宿題はやってくれ。

中3になったらな…、クラス分けは得点や偏差値できっちり線を引くんだ。
たとえやる気があっても学力が低ければゴメンナサイといって一つ下のクラスでやってもらうことになる。

でも中2のうちはな…学力とかじゃなく、向上心があるかどうかで分けたい。
宿題をきっちりやる人、宿題(上)までを率先してやる人、宿題のほかにしっかり時間を作って勉強をやる人…、そういう人間と付き合いたい。

今日、標準クラスでは3人が宿題をしてこなかったそうだ。彼らには、次回もだと個別コースでやってもらうと言った。

このクラスでも宿題をしないのが連続したら、一つ下に行ってもらうのでそのつもりで。わかった?」


はい!という返事は聞けましたが…、

果たして来週は…
プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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