バカのDNA

この一か月、小学生から中学生、高校生まで、約20名ちょっと、様々な学年の体験授業を行ってきました。

授業後は、保護者の方々も気になっておられる、お子様の実力についてのお話をさせていただくのですが…

本当を言うと、勉強しているところを数回見ただけでは真の実力というものは分かりません。
それでも前もって伺っていた校内テストの得点と比べると、いやいやこの子の実力はそんなものではないですよと感じることが度々あります。

もし、自分で「自分のレベルはここまで」と決めつけてしまっているとしたら…(そういう人は案外少なくないのですが…)、このことはぜひお伝えして殻を破ってあげないといけません。

それで、「この子の実力はもっと上だ」と感じた場合、まず生徒にその話をします。

*************************

「いやぁ、キミはなかなかの実力だね。この問題を解けるんだから大したものだよ。基本部分でまだ荒いところがあるけど、それが埋まったらもう無敵じゃないか?」

これは今流行りの「褒めて育てる」というのではありません。
「無敵」とか「天才」とか少し大げさな表現を使うところはありますが、本当にそう思ったから言っているのです。

すると、この言葉を受けた生徒は、おおよそまんざらではなさそうな感じではにかみます。

自分の実力を他人に評価してもらったことがうれしいのかもしれません。

「オレはもっとやれるのかも…」と、心の奥底で沸々と自信のようなものが湧き上がってきているのがはっきりと見て取れる場合もあります。

そういうときは、この子に何かしらパワーを与えられたようだ…良かったなと思うものでした。

一方その後、面談やお電話で、息子さんは優秀ですよという話をお母さんにもお伝えします。

すると、反応は大体次のA,Bの二通りに分かれます。

A.
「(隣の子どもに笑顔で)だってよ!よかったじゃない!がんばって!」
「やっぱりね!やればできる子なんですよ!勉強がんばってね」
のように、同意して励ましてくれるケース。

あとは、本人の勉強次第ですが、勉強を始めていくにあたって、心の状態はすこぶる良好と言えます。


ところが逆パターンもあります↓
B.
「えーそうですか?ウチのは全然ダメですよ」
「いやいやそんなそんな…。バカですから」
「ウチのDNAはたいしたことないんで」
「高校は名取北に行ければ十分ですから」

それを横で聞いた生徒は、ハハッと愛想笑いのようなものを浮かべ、「そうだよね、やっぱり自分はそんなもんだよね」という感じで、いまや先日見せた自分への期待感みたいな表情はいっぺんに吹き飛んでいます。

ああぁぁ~~~~…………なんてことだ……

せっかく…、せっかく…これからやる気になろうとしていたところなのに…

親のこの一言で、この子は「できない」殻に閉じこもってしまった…

いったん「できない」殻に入るとやっかいだ。

例えば問題を解いて、間違いがあった時、
「できない」殻にいる人間は、「ああ、間違った。やっぱりな。オレはバカだからな。次もどうせダメだろう」と思い、解答にある解き方もロクに見なくなり、その結果間違い直しが半端だから次もダメになる…というサイクルにハマってしまいます。

思うにバカはこうして作られるんだと思います。

バカのDNAなんてものはありません。DNAはDeki―NAiという思い込みです。

せっかくやる気になったのに…

この殻は核シェルター並みに強力で、そう易々とは壊れません。

壊すチャンスは、今回のように初対面の人間がその実力を認めたときぐらいしかないのです。

これから私が何か言っても、二度目なので今度はお母さんの言葉にかき消されてしまって効き目は薄いかもしれません…。それでも変わる日を信じて言い続けるしかないですが…。

***********************

「あなたはできる!やれる!気合いだー!」とアニマル浜口並みにアツくなる必要はないにしても、

できないとかバカだとかのマイナス表現は避け、

優しくさらりと期待を寄せてあげてください。
プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR