「どうしたら上がるんですか?」と言われ…

◆中3女子(向山志望)
※下は新みやぎ模試の成績推移。グラフ縦軸は偏差値。

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中3春に入会。
中2、1月の模試の結果は前の塾のものです。前の塾が合わなかったということではなく、移転により遠方になったためにこちらへ来られました。

というわけで、こちらを信頼して来られたわけではなさそうなので、絶対に成績を上げて認めてもらいたいと思っていました。

授業を始めてみると、まじめな性格で宿題をよくやってきます。発言もはっきりしており、どこまで理解していてどこがわからないのか、こちらもつかみやすい生徒でした。そんな感じで半年がたち、偏差値は半年で10ポイントほど上がりました。

当初から向山(偏差値60)目標で、そのために一生懸命勉強もするし塾にも来ているんだ…という生徒だったので、夏期講習後は皆と同じように偏差値が3ポイント上がり、大台に乗るだろう、いや乗せてやるという思いでした。

しかし結果は…逆に下がってしまったのです。これには本人はもちろん、私もショックでした。

この生徒は期間中、ある意味どの生徒よりも一番勉強していました。テキストはビシッとやってあり、授業も真剣に聞き、ポイントをきちんとメモしていました。なのに、みんなが成績を上げる中、下がってしまったのです。

その後の父母面談は申し訳ない思いで臨みました。「今回の模試の結果ですが…」と重々しく話を切り出すと、お母さんの方からお話しされました。「すいません、今回はウチのがご迷惑だったみたいで…お恥ずかしい…」

なんと!本来こちらが期待に応えられなくてとお詫びする場なのに、逆にすいませんと言われるとは…。いえいえこちらの責任です、と話を引き取りながら、心の中では、こんなことを母親に言わせてしまって自分は情けない、この子は何としても上げなければと思ったのでした。

その後の授業でも、この生徒はしっかり目をかけて指導しました。本当に分かっているのかを常にチェックし、分かっていないなと思ったら終了時間が来ても教えたものでした。

しかし、9月、10月と過ぎても偏差値は変わらない。

この生徒は「英語は出来るけど数学が苦手」という女の子によくいるタイプで、ましてや音楽部です。典型的な感情型、情緒型の右脳人間です。

数学に必要な論理脳=左脳とは程遠い、まさに対極に位置する人間…。この人を育成するのはもう難しいのではないか…。本人はこれだけ一生懸命勉強しているのに…。そもそも偏差値49からスタートし10ポイントも上がった。これが限界か…。計算は完璧だが、他の問題はひらめかない…。暗記と違ってひらめきというのはセンスだからな…ひらめかない人をひらめくようにさせるのはキツい…。

なんてことを考えながら11月の模試が過ぎ…、結局、その結果も今までと変わりなしでした。

授業では相変わらず、「①数学が解けない」⇒「②問題の解き方を教える」⇒「③しっかり理解したあと本人はノートにやり方や答えを書く」を繰り返しています。それでも変わらないんだから…もう限界か…と考えたとき、一応、私が毎日口を酸っぱくして言っている「④家で復習する」をやってるか本人に確認しました。

すると「ちゃんとやってますよ!」の返事。まあ、そうだよね、キミは誰よりも勉強家だからね。。。
すると今度は生徒から「どうすれば上がりますか?」とさらに切実な質問が突きつけられました。

困った私は「う~ん…きちんとやり方を理解して、それを家でしっかり解き直しをしていれば上がらないわけはないんだけどな…」と答えました。いつも言ってることです。どうすればと言われても、成績の上がる勉強はこれしかないのだからしょうがない。。。

…と、その時…、ふっと思いました。

「ホントに復習してるの?」
「やってますよ!」
「家で間違いの解き直しだよ。やり方見て、ああこうやるのかと思うだけじゃダメ。何もないところから自力で正解までたどり着けるかためしてる?」
「はい」
「じゃ、今から模試9月号の第三問持ってきたらすぐに解けるね?」
「えっ?…ま…まあ…。」

その後、持ってきてやらせてみたらすぐに手が止まってしまいました。やっぱり…。

ものすごい勉強家だったから、家できちんと復習しているものと思い込んでいましたが実際はそうではなかったのです。それからは、家で同じ問題を解き直すことがどれほど大切かを懸命に伝えました。

その後一週間ほど経ったころ、この子は塾に早く来て、過去の模試の解き方をいろいろ質問していきました。その問題用紙を見ると、問題番号横に私が言ったように「×」印がいくつもついています。ある問題に×印が3個ついていました。これはその問題を3回間違えたということ。×の横に〇がつくまで何度でもトライしなさいと言ったことをしっかりやってくれているように見えました。

そして12月。その苦手だった数学が偏差値40台から一気に65へ!模試の結果を返したとき、本人はとてもうれしそうにしていました。そして最後にこうアドバイス。

「いいか、『勉強は予習、復習が大事』なんてよく言うがな…あれはウソだ。

勉強はな…『復習、復習、復習』なんだよ。」
プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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