一軍と二軍

中1集団クラスに宿題を出しました。

「今日は数学2ページが宿題だ。次の2ページも出したいんだけど、ちょっと難しいからなー・・・できる人はぜひやってみてくれ。」

するとみな一様にメモはしたものの、「できる人」っていうのに自分が当てはまるのか不思議そうな面持ち。

そこで私は「難しい問題だが君たちにはやってきてもらいたい」と言って「できる人」のリストをボードに書きました。

「ホントはこんな差別みたいなことしたくないんだ。・・・なあ、Aさん。ここに名前がなくてゴメンな…悔しいよな。」

するとその女子は笑顔で
「え?いや・・・私は2ページでいいです!」

今度は、別のおっとりした男子に少しおどけて言いました。

「お前は思ったよな。
『どうしてボクの名前がないんだろう・・・先生・・・ヒドイよ…』って」

でも、その子はいつものニヤーッとした愛嬌のある笑いを浮かべるだけで反応はなし・・・。

次に勉強は苦手だけど、ずっと野球をやってきてガッツのある男子に振りました。

「お前は?
『クソッ、バカにしやがって!何で俺の名前がないんだよっ!』って思ったろ?いや~悪かった、悪かった、つい書き忘れてしまってな」

そう言ってボードにその生徒の名前を追加しようとしたところ、
「ちょっ・・・先生!俺は・・・」

今度は「できる組」のメンバーに振りました。

「お前たちは?もしかしてお前らも4ページじゃなくて2ページの方がいいの?」

「・・・はい、そっちの方がいいですねーーー・・・」

「バッカモーン!それ、本気で言ってんの?」

「は、はぁ・・・」

「じゃ、聞くけどな。
部活でさ、今度強いチームを作るために強化訓練をすることになったとする。そこで監督からメンバー発表があるんだ。誰と誰と誰は来い!みたいな。そこに、お前の名前がなかったらどうだ?『クソッ、誰か一人忘れてやしませんか?』って思わないのか?」

「……」

「おいおい、監督に見切りつけられてんだぞっ!悔しいだろっ」

「部活だったらまあ…ハハハ」

「勉強も同じだよっ!お声がかからないってことはさ、『キミは解けないし、がんばる力も弱いから2ページねー』って言われてんだぞ。『ザケんなよっ!アタイは4ページぐらいワケないわっ!』って思わなきゃ!」

「『アタイ』って、ハハハハ、スケ番じゃん!」

「そのぐらい根性見せろってことだよまったく…ああ情けない」

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今日は通じなかったけど、少しは届いたか。
ハングリー精神を植え付けることができれば、この仕事はほぼ終わったようなもの。少しずつ浸透させていくか・・・。
プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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