タメになるホラー話①「きちんと理解する」

宮城も梅雨明け、夏真っ盛り!

こんな暑い日にはホラーで涼んではいかが?

ということで結構前に書いたものですが、加筆修正して、今日から10日間夕方午後6時に連続再アップしていきます。最後には新作も。乞うご期待!

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「先生~、先生~!夏期講習始まりましたね!」

「おう!長丁場になるけど、ここを真剣にやり抜けば恐ろしいほど力がつくぞ。ところで、今日のところの予習は済ませてあるのか?」

「え?・・・えーっと・・・わかんないところは飛ばしてますが・・・」

「分からないのはしょうがない。どれ、見せて。・・・・・・ん?国語は記号しかやってないじゃないか!文章で答えるのは全部分からなかったというのか?」

「ハハハ・・・ちょっと・・・」

「いるんだよな~そういうやつ。少しは真剣に考えて何か書いてこいよ。ん??・・・こ、・・・これはっ!」

「え?どうしたんですか?」

「ここ・・・。X=2に、バツがついて横に赤ペンで3と書いてあるこれだよ。きちんと3になるかやったのか!

「あ、いえ・・・あの~・・・その~・・・」

「お前な・・・死ぬぞ。そうだ、あいつの話をしてやろう。あいつはな・・・俺の話を聞かなかったばっかりに・・・」

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タメになるホラー話・第1話
「秋尾 梅太(あきお うめた)」


「お、理科の勉強やっているな。・・・ん?おい、ここなんだけどさ・・・(解答欄に赤ペンで「イ」とあるところを指さして)」

「あ~ここ!分かんなくってハズしたんですよ~」

「分かんなかったのはしょうがない。それより何でイになるか検証したの?」

「えっ?あの~・・・」

答えに『イ』と書いてあったからそれを写しただけだろ」

「あ・・・ハイ・・・」

「や・・・やっぱり・・・、まずいぞ・・・こ、こ、このままでは・・・た、大変なコトに・・・」

「えっ?ど、どうしたんですか、急に。先生、具合が悪いんですか?」

「秋尾君、君のはただ答を書いただけ、空きを埋めただけなんだよ。それで何か勉強になったかい?」

「それは・・・」

「勉強というのはな、きちんと理解できたかどうかが重要なんだよ。赤で答えを書いたってなんの勉強にもなってないだろ!」

「あ、はい・・・」

「解答よりも解説を見ろっ!『何か』ではなく『なぜか』を知れっ!ハズれたところはもちろんだが、当たったところも本当に自分のやり方であってるのか確認するんだっ!・・・そ、そうしないとお前な・・・、た・・・大変なコトになるぞっ!見られてるんだからな!」

「わ・・・、分かりましたよ・・・。ちゃんと調べますよ・・・。(なんて大げさな・・・。見られてるって何に?)」

(翌日―梅太家)************

どれどれ、丸付けすっか。あら~今回もあちこちミスってんな~。

ここは『ア』か・・・。
(問題をチラッと見て)ふ~ん。何か字が多くてよく分かんねえなあ。とりあえずアとだけ書いとくか。

次の答えは・・・『イ』か。
つぎは・・・
あ!そういえば昨日、先生が「なぜ『イ』になるか考えろ」っていってたな・・・

う~ん・・・でもまあいいや、めんどくさ・・・
・・・・・・・・・
・・・・
・・・・うっ、な、なんだ!?
・・・息が・・・息が・・・ガハッ・・・

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「・・・という話だ」

「すごい話ですね・・・そ、それで秋尾さんは・・・どうなってしまったんですか?」

「俺が駆けつけたときにはもう・・・。
彼はな、今ごろは星になってお前たちの勉強をしっかり見守っているよ。空きを埋めるだけの勉強ではなく、理解したかどうかを意識するんだぞ」

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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