前期入試を終えた感想②

<前回の続き>

一高を受けた女子にも感想を聞くとこちらも「終わった」と言いました。女子ってのはホントにもう…

「なんでそう思うのさ」

「だってさあ、テストが終わったとき、『イェ~イ、90点行った~!』って喜んでる人たちがいて」

すると同じく一高を受けた男子が、そうそう!と頷いているのが見えました。

「はあ?そんなアホな奴、ホントにいたのかよ?」

すかさず男子に聞くと、「はい、うちのクラスにもいました」との返答。

「ふ~ん、それでなに、それを見てかなわないな…と、こう思ったワケ?」

「はい、まあ…(笑)」「だって、自信たっぷりなんだもん!」

はァ~~~情けない…。

それが仮にも一高に入りたいと考える人間の発想かね。

一高生たる者、もっと傲慢不遜でないと。

オレらの頃の一高生はみんな、たとえどんな馬鹿でも「最強は自分。敵はすべて下郎!」と思っていたものだけどな。

私は彼らに向かって言いました。

「90点取った!と騒いでいたその馬鹿者、たぶん学校か塾の先生から周りを威嚇するために試験後はそう言えと言われてたんじゃないの?

大体、真のツワモノは90ぐらいで喜ばないから。

能ある鷹は爪を隠すというだろ?

もし俺がその場にいて『90点行った~』なんつってお祭り騒ぎしているバカを見たら逆に憐れむね。かわいそうに…相手がこのオレだとも知らずにと。

逆に、普通に呼吸している奴が一番怪しいよ。ム…お主、できるなってね」

*****************

授業後―

三高と宮城野を受けた女子が、通路にある掲示物を指さしながらため息をついているのが見えました。あそこもか…

「やあ、どうしたんだい?」

努めて明るく振る舞うも、二人は刑を言い渡された囚人のような顔で振り向き、小声で言いました。「私落ちた…」「気力が湧かない…」

「はいはい…、一応聞くけどなんでそう思うのさ」

「テストができなかった…」

「まだ分からないでしょ」

「ううん、数学で出来るところを3問も間違えた。小論も…」

「三高のあの硫酸の問題だろ?あれはほかの人もできないって」

続けて隣の女子にも聞きました。

「お前は?さっき小論の答え合わせしたとき結構できてたじゃん」

「ううん、無理…」

「はい、『無理』でた~~~…まったく…なんでそう思うんだよ」

「だってみんな超頭いいんだもん」

またこれだ。なんでそう思うのかね。

オレは帝王。アリの反逆も許さぬ。
ってこう思うことは出来ないものかな。

私は重ねて聞きました。

「あのさ…いったい何を根拠にそう思うワケ?」

すると2人の口からありえない返答が。

「だってみんなメガネかけててさぁ」
「そう!わかる!こっちもそうだった!」

「あ?メガネ?」

「アレは絶対頭いいよぅ…。ああ私もう終わった」

……。

メガネ一つでそんなことまで思うのかよ…。

まったく何を考えてんだか…とあきれかけたその瞬間、ある違和感が…。

「あのぅ…お前もメガネかけてるよね」

「あ、そうだった!ハハハ」

はあ…バカすぎる。。。

そのとき三高を受けた生徒がすかさず言いました。

「違うの!みんなメガネのフチがなかった!」

すると宮城野を受けた黒縁メガネの女子も息を吹き返して言いました。

「そう!確かにフチがなかった!ハハハ!」

「はあ?!メガネのフチ~?」

「そう!フチなし!なんかメガネの奥で目がキラーンって光ってた」
「わかる~!絶対頭いいよね!」

メガネのある無しに、フチのある無し。

何が何やらもう……
ついていけない。

「ま…頑張れよ」

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR