怒ってなだめてまた怒り…

1/10(火)

冬期講習が終わり通常授業がスタートしました。

この日の中3授業。
毎度のごとく受験生が苦手とする図形問題を特訓・・・。

この前五橋で語った話、「図形は大きく正確に書くことが大事だ」という話はこちらでもすでにしてあります。

図形問題を解くカギ①
図形問題を解くカギ②

しかし、全体的に少しずつ良くはなってきているものの、30分のシンキングタイム中、1問目からピタッと手が止まって固まっている生徒がまだいます。どれも女子ですが…。

「ちょっとー!このパターンはもう3回目だよ?
12月にもやってるし冬期講習でもやった。
これは入試にバリバリ出るんだ!
いい?この立体のここを底面と見たとき、これは高さになってるでしょ!」

アツく解説しながら一人一人の目を見て「どう?分かった?」と問う。

するとある人はコクンとうなずき、
ある人は口をへの字に曲げる。

ほう、まだ分かんないのね?
何回でも説明したるわ!

「ほら見て!ここから見たらこれが底面でこれが高さでしょ!」

ホワイトボードと女子の顔を交互に見る。
女子の顔がゆがむ。

理解するまで少し時間が必要か?

ちょっと話をやめて間を取る。
「どう?」

ややあって女子は不機嫌そうに口を開きました。

「そんな風に見えない!」

ああ…
私は目を覆って天を仰ぐことに…

これを言われたらキツイ。
偏差値65あってこれか…

CIMG2278.jpg

一方、先ほどコクンとうなずいた女子に目をやると…手が止まっています。
こちらも偏差値60オーバーあるんだけどな。

「どうした?」
「さっきの説明聞いて分かったんですけど…」

「うん。じゃあやって」
「ここから何をすればいいか分からない」

「なんで!ここからは小学生でしょ!
底辺と高さをかけて÷2で面積がでて、これに高さかけて三分の一すればさ!」

このときふと、過去にいろんな女子から言われてきた記憶が脳裏をよぎりました。

○○○○○○○○○○○○

「そんなふうに次々言われてもこっちは分からないんだって!」
「先生は『どうしてこんなものも分からないんだ』という顔をするし!」
「もっと優しくいってほしい!」

優しくゥ~?
優しく言って偏差値が上がるならそうするわッ!
でも入試まで時間がねえんだよッ!
もっとキビキビ、テキパキ頭を動かしやがれッ!

……と言いたいけどそんなことを言ったら殺される。優しくいっとこう。

○○○○○○○○○○○○

「そっかあ、じゃあ式を書くからさ、これを解いてみよっかあ」

これに、奥の方から「キモ!」と声が上がる。チッ…

怒りを押し殺しながら式を書く。

女子が式を写す。
解いているところを観察。
すると…あり得ない解き方をしていた!

「オイオイオ~イッ!」と言おうとして踏みとどまった。
ああ、ダメダメ。
ここで大声をあげてはいけない。
そんなんではまた純情女子のいたいけなガラスの心にヒビが入ってしまう。

こんなときはなんだっけ。
ああそうだった、取り合えず大丈夫と言えばいいんだった。

「計算が間違ってるけどさ、大丈夫。
去年一高に受かった一つ上の女の先輩の○○知ってる?

あいつなんてこの時期でまだ平方根の計算ができなかったからね、それでも一高に行った。
落ち着いて計算しよう。そこはこうやるんだ」

ふ~…中3は単にやり方を教えるだけでなく、心のサポートもしないといけないのが大変だ。

と、他の女子から手があがる。「できました!」

見ると…間違ってた。
この子も純情派だ。バツはつけない方がいいだろう。

「う~ん、惜しい!でも答えまで肉迫してるよ」

数学は答えが近けりゃいいってもんじゃないけれど…でもこう言えば「優しく」聞こえるだろうか。

すると、あちこちから「ニクハク?」「ニクハクって何?」の声。

「はあ?お前ら、肉迫も知らないのか?」
「知らな~い」

「肉に迫るほど近づいてるってことだよ!迫は薄いとも書く。知らないの?」
「知らな~い」「初めて聞いた~」「なにそれ?」

「ああ!!!
もう図形いいわっ!
そんなことも知らないでよくこれまで生きてきたな!
ああ!オレはもっと知的な人と会話がしたいわ!」

ハハ…せっかく優しくなれたのに結局怒っちゃった…。

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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