一高生の経験談④

前回の続き>

中3のこの時期、受験に対する不安はあったかという質問に、
一人は勉強に追われて不安を感じる暇はなかった、
もう一人は自分は絶対に受かると思ったという返答。

さて、3人目は…

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最後に緊張からか、顔は真っ赤で沸騰寸前、顔の筋肉もコチコチに固まった元二中の絶対エース、通称マシーンにも聞きました。

お前は不安だった?まさか、ないよねえ(笑)

(仙台一高のボーダー偏差値は66)
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彼はとうとうやってきた自分の出番に、ゆでダコのような顔で「ハイッ!」と返事。
おいおい、目がイッちゃってるよー!落ち着いてー!

そのただならぬ雰囲気に圧倒されたのか、私の目の前に座る二人の中3女子は怪訝な表情で身をこわばらせました。フフフ、いいねえいいねえ!

「え~、中3のみんなっ!」

彼は真顔になって大声で叫びました。

「みんなは何で勉強やってる?え~、勉強は好きですか?!」

あまりにぶっ飛んだ方向からきた質問に私も生徒も大爆笑。

腹を抱えながら再度手前の女子二人を見ると、私と目が合い、二人とも助けを求めるような眼差しをこちらに送ってきました。

そしてゆるゆると首を横に振り、「コワ~い…」「センセ、ムリ…ムリ…」と小声でささやきます。

フハハハ!いいねえ!面白くなってきた!
お前らにあいつの良さは分からねえだろうなあ!

「え~つまり!勉強は好きでやってるかどうかが重要です!」

絶頂に達した彼は構わず一生懸命しゃべっていますが、もうあちこちが笑いの渦に包まれ、話の内容は誰の耳にも届いていない。

工場長!オーバーヒート!このマシーン、オーバーヒートですよー!

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いやあ、でもさすがトップだわ。

そうそう!勉強が楽しいと思える人間が最強なんだよな!

別に誰とも競っていないし、勉強も合格したくてやるワケではないの。考えるのが楽しいからやってるんだよね。

日曜も何時間やったかなんて愚問でさ。

朝から数学を解き始め、気づいたときには夜中だったなんてことはザラにあった。お前もそうだろう?

だから受験も不安どころか、遠足を待ちわびる小学生のような気分でさ、
試験当日も、今日はどんな問題が出るんだろうとワックワクだった。
これを言っても誰にも信じてもらえないんだけどね。

だからお前の言いたいことは、オレにはよぉく分かるぞ~!

でもさ…、一ついいこと教えよっか。

これを皆の前で言うとなぜかヘンタイ扱いされるんだ。

能ある鷹は爪を隠すって言うだろ?

お前もキモイと言われたくなかったらさ、これからは…、
特に女子の前ではその言動は控えた方がいいかもね(笑)

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「いや~よぉくわかった!3人ともありがとう!」

マシーンが見ていてあまりに痛々しかったので、ここで話を引き取りました。

「というワケで偶然だけど、不安を取り除く方法、いわゆる入試必勝法としてオレが言いたいこと3つともすべて出た。

一つは、やらなきゃいけないことをやっていたら不安に駆られるヒマなどないこと。

不安を感じたら勉強をやればいいの。悩みながら考えるなんてできないんだからさ。結果的に勉強量が増えて力もつくから一石二鳥だね。

次に、自分は絶対受かると思いこむこと。

自分はこれだけやったからな!という裏付けがあればそう思える。そのためにはやっぱり時間を作ってやらないと。

最後に好きになること。

でもまあこれはちょっと難しいかな(笑)

じゃあそういうことで!次の日曜、みなさん頑張ってね!」

―お開き後―

「先生…」

一高志望の中3女子がマシーンをチラッと見て不安げに聞いてきました。

「一高ってああいう人たちばっかりなの?」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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