無理と言われた

「先生!聞いて!アタシさ、先生に宮一ムリって言われた!」

いつもこちらをキモイとののしる女子が慌てた感じで声をかけてきました。なんでも学校の三者面談で先生にダメ出しされたそうです。

「出た出た。なんで無理なんだよ。お前の平均偏差値は66。宮一は62。受かるよ、普通は。内申はどのぐらいだっけ?」

「そう、それが低いって!」

「だからいくつ?」

「え?4.9…」

「ハイ?…お前そんな取ってんのかよ…イヤミな奴。もしオレが先生だったらキモイと言った罪でお前に1をつけるけどね」

「違うの!学校の先生に言われたの!宮一は5.0ぐらいの子がいっぱい受けに来るからちょっとヤメといた方がいいんじゃないかって」

「ふう…何と言ったらいいのか。その人まったく分かってないから。話になんない」

「ああ、落ちる~どうしよ~…」

「ハハハ、絶対受かるから。なんかもう励ますのも馬鹿馬鹿しいくらいにね。その先生ど素人だからさ、以後無視して」

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中1Sクラス↓

CIMG1984.jpg

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「先生~、あたし…学校の面談で一高無理っぽいから志望校変えるように言われた。。。」

「出た出た…。あのさぁ…」

「私はそんな厳しい感じ?学校側って嘘言うの?」

「嘘ねぇ…確信犯ではないけど、どうも下げたところをおススメする傾向にあるようだね」

そこから私はちょっとこっちに来いと言ってその子を別室に連れていき、今年の合否データ、そこから割り出した相関図、その生徒の内申点、同じく模試の偏差値を示し、あなたはデータ的には現在ここにいると説明しました。

「客観的に見てどうだ?合格側にいるだろうか、それとも不合格側かな?どうよ、自分でこれを見て。『無理』だと思う?」

「う~ん…」

「う~んってお前な!どう見てもこれは圏内に入っているだろう。当落線上ですらない」

女子はまだう~んと唸っていますが、データを見て少し勇気づけられたように見えました。

「こういうのは主観を入れちゃあダメなんだよ。あくまで他人のもののように客観的に見るの。お前はここにいるんだよ?普通に考えて受かるだろ」

女子はもう一度う~んと唸ってからポツリとつぶやきました。

「でもさあ、次の模試でガクンと下がるかもしれない」

出た~!!

もう何回聞いたろう、この言葉。どうしてそう考えるかね。

仮にも一高に行きたいと思うのなら、自分以外はすべてザコ、自分は受かって当然、貴様らなど我が足元にも及ばぬわっ、無駄無駄無駄無駄ァ!ぐらい思わなきゃ。

ただ、こうやって危機を感じているのは利用できる。そこで私は言いました。

「そうだな、お前の言うように最後にガクンと下がるケースも無いわけではない。だから今まで以上に気を引き締めて勉強しないといけないよ」

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自習風景↓

CIMG1987.jpg

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アドバイスが終わり、自分の席に腰かけて思いました。

しっかし毎年毎年…。学校の先生はどうしてこう下を目指させるんだろう。

まだ11月でしょ?2月の願書提出まで3か月もあるのにさ。

ボーダーラインをギリ下回っている人とか内申点が絶望的な人になら、この時期に下の学校を示唆するのも分かる。

でも、それも示唆程度でね、

「無理」だとかを生徒に軽々しく口走ってはいけないよ。なんでそんなことを言うんだろう。

これは他地域の学校でもそうなんだろうか。名取だけなのかな。根拠はないけど…

そのとき、また別の女子が暗い顔をのぞかせて言いました。
「先生~学校の面談でさぁ…」
「出た~~!!」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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