中3女子との会話①

休み時間。

その日、なんとなく元気がなかったある女子のところに行って聞きました。「今日はどうしたの?なんか元気ないね」

女子は、ええ?と力なくこちらに視線をやり、なんかもうイヤだ…と言って机に突っ伏しました。

「おいおいどうしたの…」
これは長くなりそうと横にしゃがんで返事を待つと、「お父さんが…」とポツリ。

「お父さんが?」
「なんかもうウザイ…」

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<中3Sクラス>
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「それだけではわからないよ」
「え~…志望校のさ、調査票を出すのがあって」

ああ、そういえばそんな時期だ。
県内の全ての中3に受験校をどこにするかアンケート聞き、それを集計して予備調査倍率として公表するんだった。

「で?」

なんとなく先が読めたけど、ここは聞き役になろう。

「私は南にするって言ってるのにさ、宮一にしろって」

やはりそこか。
ちなみにこの生徒は、南は安全圏で、宮一はボーダーライン上。宮一も決して無理ではない。

「なんで南なの?」
「え~…私は落ちたくないから…」

「落ちたくない…」か…。

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<中3Bクラス>
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昔は逆が多かったんだけどな。

子どもが上を受けたくても親がダメと撥ねつける。

理由は経済的なところで、なんとしても絶対に合格するところを受けなさいと、こちらが驚くほど下げに下げさせたものだ。

ところが最近はこうやって「落ちたくない」と嘆く本人を親が励ますケースが増えている。

もっとも、落ちたくないと言うのは女子の中の女子であり、最近増殖している肉食女子や男子系女子ではない。

戦闘は苦手。闘争や競争からは離れた場所で暮らし、絵画や音楽を好み、日曜の午後にはクッキーを焼くのが生きがいというタイプである。

私は、自分が親だったら…と考えました。

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<中3Aクラス>
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我が息子がもし「落ちたくない」と言ったら…

何をバカなことを。男はリスクを取って進んでいくものだよと一蹴するだろう。

でもこんな…、お花畑で蝶々と戯れるような娘を持ったらどうかな。

可愛さのあまり「そうだね、あなたの思うようにするといいよ」なんて無責任に言っちゃうんじゃないだろうか。うう、なんだか良くわかんないや。

その後もウザイ、イヤダと父親の不満を言い続ける女子に言いました。
「ウザイじゃわかんないよ(笑)。お前のためを思って言ってるんだろう?」

「え~違うよ!中1から塾に通っててそこはないとかさ。ホント、ムカつく」
「ハハハ、それはムカつくわ」

この子は数学と英語はかなり伸びた。
ただし社会が大の苦手でそこがカバーできれば宮一も十分行ける。

「塾に通ってて」と片づけるのじゃなく、そういう細かいところを話してくれないと…こんな風にスネちゃうよなあ。

「行けるのなら行きたいのか?宮一に」

私が唐突に尋ねると、本人はちょっとビクッとしてから「そりゃあまあ…」と言いました。

「なんで?」
「だって…」

(つづく)

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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