受験合格へのカギ②~vs傲慢男子編~

<前回の続き>

だから「久々に3ケタが見られるかもな」と言っておきながら、
多分100点ではないだろうなと答案をチェックすると…
やっぱりミスがありました。

英語の和訳で、内容はほとんど完璧なのにたった一つ、
代名詞meの訳が抜けていたのです。

こういう細かいところを抜かしてはいけないと授業で強調したのに、
抜けている自分の答案にマルをしている。

彼の弱点はここにあります。

******************

「また100点を逃した!
お前に何が足りないかわかるか?」

少し前、このクラスの絶対エースが数学で取りこぼしたときにお決まりのフレーズで尋ねると、マシーンはニヤッとして「臆病さです」と答えました。

「そうだ。
マイナスは抜けてないかな…?
問題を見落としてないかな…?
と、常にビクビクしながら問題を解かないといけない。

例えて言うならウサギの気持ちかな。
横の草むらがガサッと音を立てた瞬間に、
ビクッとして横に飛び跳ねるような臆病さね。

それでいて、難しい問題に出くわしたら、
俺にこの問題が解けぬはずはない。

他のライバルどもには無理だろうが、
俺なら解けるはずだという思い上がり、

この相反する二つを
高いレベルで併せ持った人がトップに立てるのだ」

話を区切って室内を見渡す。
みんな真剣に聞いている様子。

「しかしね・・・
最近、お前たちの答案を見ていて
もう一つ足りないものがあると感じるようになった。
それは何だと思う?」

そう言って成績優秀な生徒に、
次々当てるもみな一様に首をかしげるばかり。

「例えば、AとK田の答案はいつ見てもひどい。
名前が解答欄にきちんとはまってないからね。

どれ、採点をしようかと二人の答案を手に取るたびに、
そこに目が留まって必ずイラッとする。

作文は書いた字がマス目をはみ出すし・・・。
なんでこんなものを俺様が採点しなきゃならないんだといつも思うね。
そりゃ内申点が低いはずだよ。
先生に嫌われて当然」

心に突き刺さるようなことをビシビシ言う。ああなんて気持ちがいいんだ。
二人は首を垂れて苦笑い。

「Eの数学の証明だってそうだ。
模範解答通りではないけど、
きちんと筋道が立っていて大変素晴らしい。
お前がいかに優秀かというのは証明一発でよぉく分かるね。ただ!

なんであんなに解答枠からはみ出るの?
お前の答案はなんかね、
手に取った瞬間にツバを吐きかけたくなるものがあるね。そりゃあ内申もらえないわ」

私の言葉に「ヒデ~」と周囲がざわめく中、Eは笑いながら、
「だって証明の解答欄が足りないんですもん」と反論しました。

「ほら、ここだ。
AにもK田にもEにも共通した部分が出ている。

相手から指定された枠など俺にはカンケーない。

作文?はい書いたよ。ちょっと枠から出てるのは勘弁な。

証明?俺はこう思った。あとは読んどいて。
あ、枠からはみ出たのは俺が悪いんじゃないよ、そっちが小さすぎたのがいけないんだ

・・・とね。まあなんと横柄で傲慢なんでしょう!

枠にハマるように文字を小さく書こうなんて、
お前たちはつゆほども思わないんだ。

これはね、、、

見落としがあるかも…っていう「臆病さ」だけではカバーできない。

お前たちに決定的に不足しているもの…もう分かったな?」

そう言ってグルッと見渡すと、手前に座る男子がボソッと言いました。

「『○○さ』ですか?」
「そうだ。正解」
(つづく)

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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