教育相談

一昨日の午後、教室の電話が鳴ったので取ると、なんと岡山県にお住いのお母さんから教育相談が。

ホームページにある私の書いた小冊子に何かお感じになるものがあったようです。

以下、内容的にほかの方にも当てはまるお話だと思うので記していきます。

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お子さんは県下のトップ高に通う高校1年生男子。

中学時代はほとんど勉強することもなく合格したそうです。

「私も主人も高学歴なもので・・・」と控えめにでもそう言えるところが素晴らしい。

しかし高校入学後、男子に勉強習慣がなかったのが仇となります。

進学先高校では、昨今のトップ校の例にもれず、課題がどっさり与えられる。

そして男子はそれを完全に消化することなく、そのまま初の試験を迎え、成績は中から下位に留まりました。

その後、学校の先生との面談で一日の勉強時間を聞かれ、1.5時間と答えると、それは少ない、周囲は日に3時間はやってますよと言われてやらないといけないと悟った男子は、以降懸命に勉強に励むことになります。

そして迎えた夏休み明けの実力。

ここでも成績は振るいませんでした。

そこで男子はお母さんに言ったそうです。
こんなに勉強したのに結果が変わらない。やっても意味がない。これならいっそやらない方がいいと。

そう言って勉強にさじを投げだしかかっている男子に、
お母さんは次があるじゃない、また頑張っていこうと励まし、
自身も日に30分ほど付き添い、これだけはやってと男子に英単語や構文暗記を課します。

しかし、ほかの勉強は一向にやる気配がない。

困っていろいろネット検索すると、中学までならいいが、高校になったら親は離れるべきだという意見が多い。私はどうしたらいいでしょうかというのがご相談の内容でした。

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お話の中で、私がまず感心したのは英単語だけは…といってそれを継続させている点。

文系理系問わず、ほかはブン投げてもこれだけは外せないものは何かと問われたら、私も迷わず英単語と答えます。

中学は数が少ないので取り立てて騒ぎません。

単語よりは文法の勉強の方が大事で、文法問題集の数をこなしているうちに中学で覚えるべき英単語は自然と見につくものです。

が、高校生はそうはいかない。

文法は中学で学んだもので大体カバーできますが、単語は敢えて能動的に摂取していかないと早晩行き詰まります。

お母さんもさすが高学歴、そこをよく心得ていらっしゃる。

しかも息子に「単語をやりなさい!」と口で言うだけではなくて、自分が毎日30分付き添って・・・

さぞ大変でしょうにと言うと「大変ですよ!」とお母さん。ですよね、ご立派です。

今は鬼ババと言われようが、あとから必ず感謝されるはずですので継続して頑張ってください。

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さて、お悩みの件。

私はまず、反抗期を疑いました。

中1から高1くらいのお年頃の男子は、本意でなくとも母親に食って掛かるケースが見られます。

母に庇護されているというのは男にとってちょっと恥ずかしいもの。遠ざけたくなるのが心理です。

逆にお年頃の女子は父親をキモいやら臭いやら、まるで人を生ゴミ扱いするかのように遠ざける。

異性間の親子ではよくあることです。

この可能性をお母さんに問うと、一緒に出掛けたり会話したり、普段は自分を煙たがるようなことはない、勉強になるとそうなるのだと言われるので、反抗期説は当てはまらないようです。

ならば無理にやらせる必要はない。
やりたくないのに無理やりやれやれ言うと、酷い場合は鬱や引きこもりになります。

学力よりも心身ともに健康であることが第一ではないか。
ならば、とりあえず1か月でも勉強を離れて、部活とかそのほか熱中できるものに専念させては?

こう問いかけるも、それはリスクが大きすぎるとのご判断。

ふ~む、ではこうしましょう。

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「単語30分終わった後に、数学でもなんでも1ページでいいからやらせてください。1ページだけ頑張ろうと言って」

「・・・1ページですか?」

「はい、それでOKです。なぜなら、勉強やるってパワーがいるんですよ。
どれ・・・やるか・・・と重い腰を上げて、
机に向かって、
教科書、問題集を開いて・・・
と始まるまでに障壁があり過ぎるんです。

例えばですけど、
夕飯が終わったらそのままリビングで、
1ページでいいからやってもらうようにしてください」

「リビングでいいんですか?
私もここでいいからやったら?って言ったことがあります。

でも、主人は2階に行って集中して勉強しろって・・・。
自分も仕事から疲れて帰ってきてテレビなど見ながらリラックスしたいと・・・」

「まあそれは分かりますけど、ちょっとの間協力してください。

とにかく息子さんには、1ページ終わったら終了でいいよと。

始めは本当に1ページ終了で席を立つかもしれませんが、ルールなのでそれも良しとします。

それを続けているうち、2ページ、5ページとはかどってきて、そのうち自然と部屋へ足が向くでしょう」

お母さんは分かりました、やってみます!と言って電話を切りました。

私も買ってきた勉強の本がたまっていて、読む気分になれないとき、1ページだけ読もうと決めて茶の間で読みます。

そして本当に1ページで終わったりもしますが、大概はそのまま読み進んでいます。

行動を起こすためには、このように始まるまでの障壁をできるだけ低くすると良いと思います。

テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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