土曜の午後②
小学生の部屋に戻ると、中2、中3の何人かが自習に来ていました。

前回のテストで校内順位が5位だった中2女子のところに行き、こんな早い時間からエライねーと言うと、「今日は部活が午前で終わりだった。午後はヒマだったから来た」との返答。
(ヒマだったからだと?
…ホントは次の試験に向けて早くから…ってことだろうにまったく…反抗期なんだから…)
ふと問題集をのぞくと、昨日の授業で教えた化学反応式がまだ間違っていたのでやり方を教えながら言いました。
「お前はそろそろアレだな…次の試験は1位ね」

私がこう言うとその女子は
「無理に決まってるでしょ!30位。いや50位で」とムキになって否定しました。
「はぁ?何言ってんの?お前…いま反抗期ド真ん中だね」
「ええ~っ、だってムリですよぉ!ウチの席の近くに2位と3位の人がいるんだけどさ、その人超頭いいんだよ?」
「はい、出た出た出た出た」
「でさー、そのうちの一人はお姉ちゃんも超頭良くってさー、二高に前期試験で行ったんだよ?そんな人に勝てるわけないじゃん!」
「ふ~ん、二高に前期ねぇ…だから何なのって思わないの?」
「すごいコトでしょ!だから私にはムリ!」
「か~っ、ムリって言ってるからムリなんだよっ!
はあ…あいつを見ろよ」
私は少し離れたところで自習をしている中3男子を指さしました。彼はこの女子と同じ学校です。
「あいつも中2のときお前と同じくらいだったんだぞ。
この時期4位で…
でも今は1位だ」
女子は男子の方をチラッと見て声を抑えて言いました。
「ああ、あの人知ってる。有名人だもん、いろんな意味で(笑)」
「次はお前だ。
オレはお前がもっと上に行けるヤツだと思ってるから言ってるんだ。誰にでもこう言うわけじゃないんだぞ」
幾分力を込めて言うと、女子は少し丸くなって言いました。
「そりゃあさ…
私はいつもテストでは…
500点を狙って勉強しているよ」
(…おお!よし、さすがじゃないか!
やはりオレが見込んだ男…いや女)
「でもさー、人前ではムリって言ってた方がいいの!」
「……はい?」
一瞬何のことやらわからず聞き返しました。
「みんなの前でムリって言うとさ、
あ~あの人あきらめたんだ~って思ってみんな勉強しなくなるでしょ?そうすれば私だけやれるじゃん」
「…へ?
…な…なんと…!」
時間差でやっと意味を理解しました。そんなことのために…
「ハハ…お前…そんな姑息なこと考えてたんだ…
オレのリスニング(※)と一緒だね」
(※勝ちたくて芝居を打つ)
意外な返事でしたが、ライバルを蹴落として上に行きたいとこの女子が思ってるってことは分かりました。
あまりにムリムリ言うから、この子ではダメか、見込み違いであったかと思いそうになりましたが、心から無理と言ってるわけではないことが分かったのは収穫。…ふ~…やれやれ…
*****************
その後、三桜に進んだ卒塾生が登場。
学校の数学が大変ということで来週から個別指導がスタートします。
「このテストのありさまでは大変だ。教える時間あるから今すぐやってきな」と一言。

奥では高3が授業の2時間前から予習をし、↓
右では二華中生が難しい関数を解いています↓みんながんばってるね!

前回のテストで校内順位が5位だった中2女子のところに行き、こんな早い時間からエライねーと言うと、「今日は部活が午前で終わりだった。午後はヒマだったから来た」との返答。
(ヒマだったからだと?
…ホントは次の試験に向けて早くから…ってことだろうにまったく…反抗期なんだから…)
ふと問題集をのぞくと、昨日の授業で教えた化学反応式がまだ間違っていたのでやり方を教えながら言いました。
「お前はそろそろアレだな…次の試験は1位ね」

私がこう言うとその女子は
「無理に決まってるでしょ!30位。いや50位で」とムキになって否定しました。
「はぁ?何言ってんの?お前…いま反抗期ド真ん中だね」
「ええ~っ、だってムリですよぉ!ウチの席の近くに2位と3位の人がいるんだけどさ、その人超頭いいんだよ?」
「はい、出た出た出た出た」
「でさー、そのうちの一人はお姉ちゃんも超頭良くってさー、二高に前期試験で行ったんだよ?そんな人に勝てるわけないじゃん!」
「ふ~ん、二高に前期ねぇ…だから何なのって思わないの?」
「すごいコトでしょ!だから私にはムリ!」
「か~っ、ムリって言ってるからムリなんだよっ!
はあ…あいつを見ろよ」
私は少し離れたところで自習をしている中3男子を指さしました。彼はこの女子と同じ学校です。
「あいつも中2のときお前と同じくらいだったんだぞ。
この時期4位で…
でも今は1位だ」
女子は男子の方をチラッと見て声を抑えて言いました。
「ああ、あの人知ってる。有名人だもん、いろんな意味で(笑)」
「次はお前だ。
オレはお前がもっと上に行けるヤツだと思ってるから言ってるんだ。誰にでもこう言うわけじゃないんだぞ」
幾分力を込めて言うと、女子は少し丸くなって言いました。
「そりゃあさ…
私はいつもテストでは…
500点を狙って勉強しているよ」
(…おお!よし、さすがじゃないか!
やはりオレが見込んだ男…いや女)
「でもさー、人前ではムリって言ってた方がいいの!」
「……はい?」
一瞬何のことやらわからず聞き返しました。
「みんなの前でムリって言うとさ、
あ~あの人あきらめたんだ~って思ってみんな勉強しなくなるでしょ?そうすれば私だけやれるじゃん」
「…へ?
…な…なんと…!」
時間差でやっと意味を理解しました。そんなことのために…
「ハハ…お前…そんな姑息なこと考えてたんだ…
オレのリスニング(※)と一緒だね」
(※勝ちたくて芝居を打つ)
意外な返事でしたが、ライバルを蹴落として上に行きたいとこの女子が思ってるってことは分かりました。
あまりにムリムリ言うから、この子ではダメか、見込み違いであったかと思いそうになりましたが、心から無理と言ってるわけではないことが分かったのは収穫。…ふ~…やれやれ…
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その後、三桜に進んだ卒塾生が登場。
学校の数学が大変ということで来週から個別指導がスタートします。
「このテストのありさまでは大変だ。教える時間あるから今すぐやってきな」と一言。

奥では高3が授業の2時間前から予習をし、↓
右では二華中生が難しい関数を解いています↓みんながんばってるね!
