おとといの授業後。
2つ前のブログで紹介した一高男子のほかに、同学年の一高女子も来ていたので、ふとあのことが気になって女子に話しかけました。
「聞いたぞ~!数学再テストの話!お前も該当者になったんだろどうせ」
「え?数Aですか数Ⅰですか?」
「それは知らん!ったく、とぼけやがって…。あれだよ、全校生徒のうち270人が追試になったっていうやつ!」
「あ、数Ⅰですね?でも私、数Aは再テストになってないですよ!」
「それはどのぐらい落第いるの?」
「それはう~ん…クラスで数人…」
「バカ!そんなヌルいテストで落第したら終わりだよ!その話じゃなくってさ」
「あ、でも国語も私はクリアしましたよ!学年で半分は再テストで…私はセーフ!」
ふふ、まったく相変わらずだ。
そんな話じゃないのに…褒めてもらいたくってたまらないんだな(笑)
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授業後、その女子と一高男子と学院男子で話が盛り上がっているところに私も混ざりました。
一高男子が言うには、その数Ⅰの先生が授業の問題演習中に生徒をぶつぶつけなしてくるとのこと。
「『お前ら~こんなのも解けねえのか~?バカだな~』ってずっとしゃべっているんです。俺らはそれを聞きながら問題を解かなきゃいけないんです(笑)」
すると講師の千歳が話に加わり言いました。「でもあの先生はかなり頭がいいよ。東大に入った人の合格体験記には必ずあの先生の名前が入っていて、先生のおかげですって書いてあるんだ。」
うわ~ステキだな~。
270人を再テストに回してバカとののしる先生が実は凄腕だというんだから…。
私はすぐに中島先生を思い出しました。
私が高2のときの英語の先生で、授業中はいつも怒るかぼやくかしていた先生です。
「立っちょれこの低能!」
「死ね!(窓を指さし)いますぐ飛べ!」
と、今の時代だったら100%ありえないお怒りの言葉の数々に生徒全員それはそれは恐怖していました。
あるとき、私が答えを間違えると先生はすごい剣幕で怒鳴りました。
「違~う!立っちょれこのスピロヘータ!」
スピロヘータということばの意味がよく分からなかった私は、家に帰って辞書で調べると性病の病原菌の一つと書いてあり、俺はこのひもみたいな細菌かと驚くとともに、生徒にこれを言うか普通…と、先生のなんでもアリな言動に腹をかかえて笑ったことがありました。
しかし、成人になったとき同級生はみんな言っていました。中島がいなかったら俺はバカのままだった、あの先生に救われたと。
優秀な先生が横暴を働き、口が悪いというのは一高の伝統なんですかね(笑)
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