「拝啓 お母様」 後編

前編はこちら

手紙の前半で、子どもがテストを持ってきたときお母さんが取るべき行動について申し上げました。

点数に関わらず「この間違い、何でバツになったか理解したの?」と聞いてください。親はもうほぼそれだけでいいのです。

もしお母さんにちょっと知識があったら「じゃあ、これを説明して」と確認できればなおOK。

そこで子どもが「これこれこうなってしまったから間違ったんだ」と理由を言えたらもう…このあとグングン伸びること間違いありません。

前半では、成績を上げるために必要なことが2つあると申し上げました。

①「できる問題の失点を減らすこと」と、

②「考えても分からない問題でひらめくようにすること」です。

①で失点が減り、②で加点ができればこれはもう成績が上がらないわけがないですよね。

①についてはお話ししましたので、ここからは②を…。


一見すると難しくて解けなさそうと思われる問題でも、必死に考えて正解まで漕ぎつける人がいます。

高専なんかは毎回見たこともないようなオリジナリティあふれる問題が出題されますが、それでもその場で落ち着いて考えて正解を導ける人がいる。

こういう人はほかと何が違うと思いますか?

「そんなの、その人が頭がいいからでしょ」とお思いになるかもしれませんね。

でもはい…、まったくその通りです。頭がいいから初見の問題も解けるんです。

では頭がいい人はどうやってそうなったんでしょうか。生まれつきですか?

まあ遺伝子説もなくはないでしょうけど…、

私がいままで2,000人以上の生徒を見てきた経験から言わせてもらえば答えは1つ。

頭がいい人は頭をよく使う人だということです。

普段から頭をよく使っているから、脳みそが鍛えられて、難しい問題がやってきても解けるのです。

考えてみればこれは脳に限った話ではありません。

マラソン選手は持久力をつけるために遅筋を鍛え、短距離走者は瞬発力を高めるために速筋を鍛えます。

楽天の元監督野村克也さんは、プロに入団した当初、あまりに肩が弱いので当時はダメと言われていた筋トレで肩の筋肉を鍛えに鍛えた結果、強肩キャッチャーになったのだそうです。

脳でも同じことが言えると思います。

難しい問題を見たとき、答えを見ないで、ない脳みそを必死に振り絞って考える。その凝縮された時間が脳筋(造語)を鍛え、考える力を生むのです。

私は中学高校のころ、数学などで分からない問題があったら、横にある答えを決して見ないで2日も3日も考えたものですが、あの経験が思考力を育てたと今でも信じています。

先日、将棋連盟元会長、故・米長邦雄永世棋聖の著書を読んでいたら、私の考えでやっぱり間違いないと確信したことがありました。

「自分の頭で解いてはじめて自分の力となる。

例えば数学の問題などでも、答えを知っているということには何の意味もない。

その答えを自分で導き出そうと脳に汗をかいたかが重要であって、正解できるかどうかすら二の次である。

自分の頭で考えて出した答えを採点してもらって、たとえそれが零点だったとしても、それは本質的な問題ではない。」

私はこのくだりを読んでしびれました。

正解できるかどうかは二の次であって、零点でも問題ないと断じています。

「当たったかハズれたかなどどうでもいい、それより理解したのか?1時間、2時間と考えたのか?」と私がよく生徒に口にする内容と同じだったので、衝撃的でありまた感動的でした。

この部分でお母さんのできることは何かということは…具体的には申し上げられません。

ただし今後はどうぞ、点数や偏差値に目くじらを立てるのではなく(塾が言うことではないのは重々承知しています)、

中身を理解したのかどうか、また、解けなくても深く考えることはしたのかを重視してください。

子どもが、それができていたら…、

やはり点数に関係なく大いに褒めてあげてください。子どもは正しい方向に進んでいるのですから。


最後に一つ。

米長さんは師匠の佐瀬さんに将棋は何一つ教わらなかったけど、感謝していることが一つあったそうです。それは、

「お前は一流になる」「将来お前は大物になる」と励まされ続けたということです。

ソフトバンクの社長である孫正義さんもこのように言っています。

「『お前は天才だぞ』
 親父はいつもそう言いました」と。


長文失礼しました。

4月。まだ始まったばかり。

未来の大物のために、ともに励ましていきましょう!!!

ハイパーラーニング塾長 工藤 豪

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テーマ :
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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