勉強が得意な生徒に何をやらせたらいいか2

<スピードや集中力が備わっているお子さんが何をやったらいいかという話の続き…>

「スピードとか集中力があるなら…あとはもうアレしかありませんね。それは…」

私はお母さんの目を見て言いました。

「それはジグソーパズルです。」

お母さんは答えが意外だったのか、「えっ?」と一瞬目を丸くされました。

「あれはいいですよー。私は小2のころにジグソーパズルに夢中になったのですが、今でもアレのおかげで学力が高まったと思っています。

親の話だと、500ピースくらいから始まり、すぐに風景画の2000ピースをやるようになり、完成するとまたバラバラにして今度は全部裏返しにしてやったという話です。ヒマですねー。

でも今思うと、アレのおかげで巧緻性と忍耐力が身に付いたと思います」

私は一つ間を置き、記憶をたどりながら話を続けました。

「巧緻性というのは…最近の『お受験』…あの、園児がやるやつです(笑)

そのお受験でも試される能力の一つで…簡単に言うと細かい作業ができるかどうかということです。

たとえば針の穴に糸を通すとか…箸で豆をつかめるかとか…幾何学模様を正確に書き写すことができるかとか…ですね。

ジグソーパズルはご存じの通り、凸凹の細かな違いを読み取り、絵と同じになるように正確にピースをはめて作り上げるわけですから、高いレベルの巧緻性が求められると思います。

ものの本によると、これが知能と密接に関わっているという話です。

まあ言われてみれば確かに、知能が高い人は繊細さや慎重さを持ち合わせている気がします。

頭がよくて90点を取る人はいっぱいいますが、毎回100点を取る本物のトップは頭がいいのに加えて、ケアレスミスなどがまずありません。

彼らはマイナスの符号とか名詞の前のaとかを絶対に抜かさないんですね。

両手ですくった水を手のすき間から一滴もこぼさない慎重さ…緻密さ…そういったものが彼らにはあります。

こう話すと超トップの話みたいですけど…これは基本的な能力の一つでもあるんですよ。

勉強が苦手な人はこれが欠けているとつくづく思います。

例えば、そういう人たちの自習しているところをのぞきに行くと、解答と自分の答えが違っているのに平気でマルになっている部分がいくつもあるんです。

解答に書いてあることと自分の答えを正確に照らし合わせることができないんですね。

これでは勉強になりません。頭がいいか悪いかという話以前の問題です。

首都圏ではそれを幼稚園児に試すんですからね…なるほどなぁと思います(笑)」

お母さんは、私が話しているのを大変興味深く聞いているので、私もどんどん話を続けました。

「あとは決してイライラしない忍耐力。これも勉強の上で大事ですよね。

勉強が苦手な子は、問題をちょっと見て分からないとすぐにあきらめてしまいます。隣にヒントが載っているでしょと言っても、もう無理と思っている。

彼らは決してバカではないんですよ。

ほんのちょっと…やり方を見て理解するまでの1分少々我慢してくれればいいのに、忍耐が続かない。だから解けないんです。

私は中学高校のとき、数学で分からない問題があると一日中考えたものですが、その忍耐力はやはり幼いころのジグソーパズルで鍛えられたかなと思っています。

だってジグソー2000ピースは、5時間かけてやっと青空の一部が完成したというレベルですから(笑)」

お母さんは一通り話を聞いたあと「ふ~ん、ジグソーパズルですかぁ」としみじみおっしゃいました。

「でもウチの子やるかなぁ(笑)」

「いま、塾の低学年には市販のイージーキューブとパズル道場をやらせていますが、ジグソーでなくてもパズル系はいいと思いますよ。

LEGOでもプラモデルでもいいと思います。…でもこれは男子ですかね(笑)

女子だとなんでしょうね…

料理?…う~ん、違うか…塩を少々とか、繊細さとはどうも違う気がする…

お人形遊びも…ザックリしてるしなぁ(笑)

まあとにかく能力を持て余しているなら、計算の先取りではなく、緻密で忍耐強くやれるものを与えてみてください!」

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ジャンル : 学校・教育

プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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