無気力症候群

先月中旬、中3にアンケートを取りました。

「今の勉強時間は?」というもので、

塾のある日、塾のない日、日曜日などの勉強の様子について尋ねました。

すると日曜日について、こんな結果が出ました。

・1時間以内⇒20%
・1~2時間⇒20%
・2~4時間⇒30%
・4~6時間⇒20%
・6時間以上⇒10%

アンケート用紙に、薄ーく、セミの抜け殻のような文字で30分と書いてあったある男子に言いました。

「30分?…マジで?」

その男子は気まずそうにモジモジしています…

「お前、A高校受けるんだろ?だったら勉強しなきゃダメじゃん!」
「…(モジモジ中)」

その後、何をどのようにやったらいいかアドバイスしましたがどうも他人事です。「自分の将来に関わってくるんだから、もっと真剣になりなさいよ」ということ言っても、なんだかのれんに腕押しのよう…。

(ダメだ…一向に本気になれない…)私は、傍にいた担当講師の真田と顔を見合わせました。彼もこくりとうなずきました。

最近は、無気力、無感動、何事にも本気になれないという病があると聞きますが、確かに最近そういうタイプが増えてきたように感じます。

とは言っても、受験は目前。
何回言っても変わらない子ですが、私はダメもとでもう一回言ってみました。
「お前は受験をするんだろ?それとも中卒か?」

すると彼はちらっとこちらを見て、かすかに愛想笑いを浮かべながら緩やかに首を横に振りました。

「高校行くんだったらさ、勉強しろよ。今日もお母さんに行けと言われたから自習に来ているんだろ?」

彼はコクンとうなずきます。

「A高校もお母さんが言ったからだよね?」

またコクンとうなずきます。なんだか人形に話しかけているみたいです。

「でもお前はB高校でいいと思っている」

またうなずく。

「あのさ、お母さんが何でA高校って言ってるか知ってるか?
努力の大切さを知ってほしいと思っているからなんだよ。
もしお前がB高校受けたらゼッタイ受かるよ。
でも、それじゃ何の意味もないんだ。
B高校がちょっと…ということもあるが、それより、怠けてスイスイ進んじまうお前のことを危惧してんの。キグって分かる?」

「いや…」

「ったく…。心配してるってことだよ。
あのな、お母さんは先に死ぬんだ。それは自分でも分かってんの。
そうなったとき、残されたお前はどうなる?
今は食わしてあげて暖かい寝床を用意してあげられるけど、死んだら無理なの。
だからお母さんはお前に、受験を通して困難に立ち向かう強さを持ってほしいと思ってるの。わかる?」

話を聞いて、心が少しでも揺れ動いたか探るように視線を飛ばすも、表情は変わらず…。

「…一生ヒナのままか………死ぬなよ…」 
プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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