集中治療室

夏期講習で、個別指導を受けた中2のNさん。

最初の面談で、お母さんがおっしゃいました。
「とにかく勉強ができないので何とかお願いします。ただ本人は塾には行きたくないと言っていまして・・・。続かないかもしれませんがどうぞよろしく・・・。」

これだけ塾がある中で、チラシも出してないのによくぞウチの門を叩いてくれました。ということでいろいろお話を伺ったあと、気合を入れて4日間の個別指導を開始。講習では英数の基本に絞って学習しました。あっという間に講習の4日間を終え、模試を受けて終了。

その後、お母さんから今後も継続をしたいとのお話をいただき、面談へ。

個別で週何コマ、何の科目を入れたらいいのか、お金はどのくらいなのかという相談になりましたが、ちょっと待ってください!

お問い合わせで一番多い質問がこのような内容なのですが、ハッキリ言って週何コマやればいいかというのは、最後のはなしです。とりあえず、現状、お子様がどのような状態なのかをお話しシェアすること。そのあとで、どのような授業を進めていったらいいのかを決めましょうとお話ししました。

個別を希望されていますが、ウチの塾で言えば、一般的な中学生だったら圧倒的に個別より集団がいいです。理由はたくさんあります。

①私やベテランが教えており、個別指導の講師とは指導力が大きく違うこと。特に上位高を狙うなら、誰に教わるかということは非常に重要だと思います(自分で言うのもヘンですが・・・)

②もし授業内に学習内容を吸収できなかったら、居残りや後日再テストなどをして時間外にも面倒を見られること。(個別だと追加コマ分の授業料が発生してしまいます)

③5教科をバランスよく指導していること(個別で5科目とるのは現実的に難しいです)

④1クラス約10人と少人数なので、目が行き届かないということはないということ

などなど、個別指導に比べてメリットが豊富です。ウチの塾にも個別コースはありますが、それは本当に特殊なケースで、むしろ集団でやれなくて申し訳ないという立場をとっています。例えば、

・二華中や私立中学に通っているため、一般とはカリキュラムが大きく異なり、個別にならざるを得ない場合。授業は本人の分からなくなっているところに絞って指導を行い、その他の勉強は全て個人に委ねています。

・付きっ切りでないと、ひとつも勉強が進められない生徒。・・・などなど


で、今回講習を受けたNさん。模試を見ると数学の計算が全くできていません。一方、英語はやや低いもののまるでダメというわけでもない。ということで、お母さんにはこういいました。

「個別というお話ですが、付き添いじゃないとできない、というわけでもなさそうです。ただ計算はまずいです。こちらは週何コマとかじゃなくてすぐにでも特訓が必要です。夏休みはもうちょっとありますよね。来週から3日間缶詰めになってもらい、小学校の高学年からの計算特訓を行いたいのですが・・・」

すると、部活もあるので本人に聞いてみないと分からないとの返答が・・・。

「ちょっと待ってください。部活も大事かもしれませんが、これから習う一次関数、今の計算力では何もできないですよ。3日間でいいので何とかなりませんか?塾が嫌いなら、その3日間後、もうこちらへ来なくていいです。ずっと部活をやって結構です。でもお子様の将来を思うなら、今何とかしないと。たとえは悪いですが緊急に集中治療室で治療しないといけない状況です。」

戸惑っているお母さんにさらに言いました。

「こういうことを言うと、料金はどれほどになるのかと危惧される方があります。私は料金追加のために言っていると思われるのが大キライなので、はじめに言っておきますが、これはボランティアでやってます。お金はかかりません。計算の克服にはおそらく10時間ほどかかると思います。昼間3日間×3時間の特訓で改善されるでしょう。他の勉強は集団の基礎クラスで十分ついていけます。」

と説明しました。そして、上記で納得され、今週1週間計算特訓をやりました。

生徒も大変意欲的に家でドリルを進めてきたので、ほぼ予想通りの10時間で中1終了までの計算力を獲得。生徒も短期間でここまでできるようになった自分にビックリしていました。

2学期スタート前に、なんとか計算が理解できるようになってまずはホッとしていますが、中2の学習は、まさにこれからが佳境。気を抜かずにやっていきたいですね。
プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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