あとから追い上げても無理?

「できれば南高がいいです」
 その生徒は、中3夏の面談でそう言いました。今までは、志望校を聞いてもまだ決めていないという返答だったのですが、部活を引退し、各高校のオープンキャンパスを回って、今の自分の学力と照らして考えた結果、そのように決めたのです。

 その人が私たちのところへ来たのは、中2の秋でした。お母さんは、「全体的に成績が良くないので何とかして欲しい」とおっしゃいました。そして、志望校については、「今はまだ・・・」ということで特に言及されませんでした。

 何回か指導を重ねていくうちに、「この人にはセンスがある。今まで成績が振るわなかったのは勉強のやり方がよく分かっていなかっただけだ。」と感じるようになりました。
 またその人は、努力家でした。授業のない日にもよく教室に来て自習や質問をしていきました。

 その結果、校内テストの成績はみるみる上昇し、通信簿の評定も上がっていきました。中3の4月の模試では、偏差値が55で南高(56)を狙うには十分なところにいます。しかし・・・厳しいようですが、この生徒が南高に合格する可能性は極めて低いでしょう。

 今後の努力で、仮に偏差値が志望校のそれを上回って合格判定がAになっても、十分ではありません。なぜなら内申点が全く足りないからです。

 内申点とは、通信簿の数字を計算したものです。宮城県では主要5科目は普通に足し、美術、技術、音楽、体育は数字を2倍にして足します(下表参考)。
辟。鬘契convert_20100514235610

 宮城の高校の合否は、入試の得点中学3年間の内申点を1:1で見て決めます。
 仙台南を受けるなら、内申点は、平均4(計52)はないと厳しいと言われています。
 先ほどの生徒は、内申平均が中1で3.1、中2は後半で成績が上がり3.8となりましたが、まだ足りません。
 模試や実力から判断すると、入試的には仙台南クラスの学力は十分あるのですが…。

 山形県や岩手県、福岡県などのように内申点は中3のもののみを使用する、ということであれば、この生徒は今からいくらでも挽回してきっと合格するでしょう。
 北海道のように中1~中3全て使うが、中3だけ1.5倍する、というのでもいくらかチャンスは増えます。

 しかし、宮城は中1から中3全てを均等に見ます。
ですから、先の生徒は中1・中2の2年間の成績が尾を引いているため、中3でがんばっても中学3年間トータルで仙台南のボーダーである平均4を越すまでにはなりません。

 私たち、勉強を指導する立場から言わせてもらえれば、成績が上がって学力的には志望校のレベルに十分達したのに、過去の遺物で断念せざるを得ない・・・、ということほど悔しいことはありません。
 「先生、じゃあ今からがんばってももう無理ってことですか?」という質問は、私たちの心をいつも重く、暗くさせます。と同時に「気づいたときにはもう手遅れ」となる前に、このことの重要性を知らない人には早く伝えないと、と思います。

 私たちの塾では、中1・中2生の指導においては、内申点に非常に関わりのある「校内定期テスト」を最重要課題と位置づけ、日々指導に当たっています。
内申さえ十分取っていれば、入試に向けた勉強は中3になってからいくらでも巻き返しができるからです。

 これまで、当教室のテスト対策授業で過去多くの生徒が成績をあげてきたことは、私たちの圧倒的自信となっています。必ずお役に立てることを約束いたします。
プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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